フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、脳波測定システム「感性アナライザ」による試乗「e-driving」を実施し、結果を発表した。これまでの内燃機関のクルマより、電気自動車のほうが楽しさ・ワクワク感が大きいことが実証された。

「e-driving」の結果はサイト上でも公開されている

「e-driving」では、慶應義塾大学准教授・満倉靖恵氏の協力の下、脳波測定システム「感性アナライザ」を利用して試乗を行った。従来の内燃機関を搭載したクルマと、フォルクスワーゲンが販売を予定しているEV「e-up!」を一般のドライバーに試乗してもらい、ドライバーの脳が感じた情動の数値を測定した。

その結果、「enjoy」(走る気持ちよさ・楽しさ)、「exciting」(運転するドキドキ感・ワクワク感)、「easy」(乗り心地のよさ・安定感)などの脳波の数値は、従来の内燃機関を搭載するクルマよりもEVのほうが大きい傾向があることがわかった。

たとえば直進加速時の脳の数値を見ると、12人のドライバーのうち、EVの値が従来の車より5ポイント以上高い人が6名に達した。平均では、従来の車が43.9ポイントであるのに対し、EVは50.6ポイントとなっている。コーナリング時の脳の数値や後部座席に座った人の脳の数値でも同様の傾向が見られた。

こうした結果は、「e-mobility station@湘南T-SITE」での試乗イベントで得られたデータから算出された。このイベントは2月15日まで開催されており、「e-driveng」試乗のほか、ゲストによるトークショーなども楽しむことができる。