シーイーシーは1月22日、位置情報管理・動線分析ソフト「RaFLOW」の測位エンジンとして、新たにUWB(Ultra Wide Band)技術を採用し、高精度で投資コストを抑えた位置情報管理システムの提供を2月1日より開始すると発表した。

今回、「RaFLOW」とUWBの連携を実現したリアルタイム位置情報システム「Ubisense RTLS」は、最小2台のセンサで広範囲の位置測位ができ、3次元を30cm以内のデータ精度で測位できる。これまでWi-Fiや超音波、自律航法など、さまざまな測位技術と連携してきた実績があるが、この連携により高額なハードウェア投資を従来の約1/4程度に抑えられる。また、高精度な位置情報を実現しながら、工場・倉庫内に設置するセンサデバイスの設定作業負荷など導入の障害となっていた問題を解消する。さらに、人やモノの動線やリードタイムの測定といった現場改善に必要な、ワークサンプリングなどの生産性管理データを高精度に取得・分析でき、簡単かつリーズナブルに実現できる。

同システムの導入によって、センサの設置困難なエリアや電波干渉を抑えたい現場にも適用シーンが広がるとともに、改善効果をみながら段階的に利用拡大したいニーズにも柔軟に対応できる。そして、人やモノ、搬送機器の移動距離、滞留時間などのデータをもとに、フォークリフトや搬送用ロボットの作業時間短縮・台数削減、作業員のピッキング効率向上・適正配置などの効果につなげ、これまで見落とされていた改善点の早期発見や業務改善分析の検証を支援するとしている。

システム構成例

「RaFLOW」を活用した動線分析による改善例