ソリューション技術部 シニア・ディレクター 古場達郎氏

CA Technologiesは1月15日、技術説明会を開催し、2015年の同社の技術戦略と注力分野の説明を行った。 この中で、ソリューション技術部 シニア・ディレクター 古場達郎氏は冒頭、「CAはアプリケーション・エコノミーに注目している」と語った。

「アプリケーション・エコノミー」は馴染みのない言葉だが、昨年の11月に開催された CA World2014で、米CA Technologies CEO マイク・グレゴア(Mike Gregoire)氏は、「アプリケーション・エコノミー」について、

「アプリケーションは今、ビジネスとその顧客との関係を定義するものであり、従業員の生産性を向上させる要素だ」

「ソフトウェアの力を活用することで、改革を実行し、優位性を創出して、その結果成長を促進する」

「顧客は今、ブランドが提供する完全なユーザー体験を求めている。そして、その体験はソフトウェアによってもたらされる。ソフトウェアがビジネスそのものだ」

と述べており、CA Technologies日本法人社長 ポール・フォルケンシュタイン氏は、

「すべての市場におけるあらゆる規模の企業の事業戦略の中心にソフトウェアの開発と提供を置く必要があるということは明らかです。ビジネスの成功は、アプリケーションのパフォーマンスに密接に連携しており、成長を促進する企業の能力は、もはや企業が提供する製品やサービスだけではなく、ソフトウェアが生み出す一貫したユーザー体験と言っても過言ではありません」

と語っている。

古場氏は「アプリケーション・エコノミー」の成功企業として、NIKE、Amazon、英国スーパーTESCOをあげ、NIKEはスニーカーメーカーからデータを活用するアスレチック・ブランドになり、Amazonは書籍販売から、今ではあらゆる製品を販売し、クラウドも提供企業になり、TESCOはテクノロジーを活用して、食料雑貨店から世界的なコンシューマ・リテーラに変貌した説明した。

「アプリケーション・エコノミー」の成功企業

同社では、アプリケーション・エコノミーで成功するためには、新しいアプリケーションを即座に、シームレスに、数時間で提供できる俊敏性が必要だと訴えている。ビジネスを発展させていくためには、iPhoneにインストールしたアプリのように、頻繁に更新していく必要があるというわけだ。

古場氏は「モバイルデバイスのアプリは、サービスを提供する側とカスタマーの間に入っており、これらを強化することにより、ビジネスが拡大している。とくに、モバイルアプリの発展には目を見張るものがある。この成長市場に注力していく」と語った。

そして同社では2015年、アプリケーション・エコノミーを支援する領域として、「DevOps」、「セキュリティ」、「マネジメント・クラウド」に注力するという。

2015年、アプリケーション・エコノミーを支援する領域として、「DevOps」、「セキュリティ」、「マネジメント・クラウド」に注力

DevOpsでは、品質のよいアプリを効率的に作成し、迅速にリリースすることを支援する。この分野では、1月下旬にアプリのテスト環境の仮想化製品の最新版「CA Service Virtualization 8.0」と、リリース作業をオーケストレーションやワークフローを通じて自動化する製品の最新版「CA Release Automation 5.5」をリリースするほか、モバイルアプリの性能を監視する「CA Mobile App Analytics」を2015年上半期にリリースする。

「CA Mobile App Analytics」

性能監視はこれまではWebアプリ向けに提供してきたが、今後はモバイルアプリの性能監視ソリューションも提供していくという。

「DevOps」、「セキュリティ」、「マネジメント・クラウド」の分野におけるCA Technologiesのカバー領域

また、セキュリティでは、同社はこれまで認証管理、アイデンティティ管理製品を中心に提供してきたが、2015年は新たにAPI管理に注力していくという。 その中心になる製品がAPIをセキュアに柔軟に公開する「CA API Gateway」だという。2015年には同製品の新製品を提供するほか、API Developer Potalの新バージョンをリリースする予定だという。

「CA API Gateway」

さらに、認証管理、アイデンティティ管理分野でも新バージョンをリリースする予定だ。

そして、マネジメント・クラウドの分野ではモビリティ管理に注力し、初の企業向け管理クラウドである「CA Management Cloud for Mobirity」を2月にリリースする予定だという。この製品は、MDM(Mobile Device Management)、MAM(Mobile Application Management)やコンテンツ、Emailを管理する製品だという。

さらにこの分野では、投資管理を視野にした「CA Executive Playbook」の新バージョンもリリースする予定だという。