日本文化観測所のメグスリノキ編集部が運営する日本文化情報サイト「メグスリノキ」は、2014年12月28日~30日の3日間に東京ビッグサイトで開催された世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット87」を訪れた一般参加者にアンケートを行い、その調査結果を発表した。

「冬コミ」では過去最多の参加者を記録した「コミックマーケット87」

例年より1日早い日程で開催され、1日目18万人、2日目17万人、そして3日目には21万人、合計来場者は56万人と、「冬コミ」では過去最多の参加者を記録した「コミケ87」。今回のリサーチでは、「コミケ87」の一般参加者110組(男女計291名)を対象に行われ、参加者が「どのような目的」で「どのように行動している」かを定量的に調査。これまで「コミケ」についてメディア等で語られる際、各サークルの頒布物や企業ブースの様子、コスプレについてフォーカスされることが多く、来場者である一般参加者の実態を探るために実施された。「コミケ」は、一般参加者も含めた全ての"参加者"で作り出すものとされ、現状のコミケを正しく理解する上で、圧倒的多数である一般参加者の姿を捉えることが欠かせないことから、調査に至ったという。

どの都道府県から来たか

年代

まず「どこから来ましたか?」という問いには、東京都が最も多く80名以上。次いで千葉県が50名弱、愛知県が30名弱という結果に。東京23区に隣接する神奈川県、千葉県、埼玉県の3県、そして大阪府から来た一般参加者も多く見受けられた。そのほか、少数ではあるが熊本県や岩手県からの参加者も。年齢は「20代」が168名(57.73%)、「10代」が61名(20.96%)、「30代」が36名(12.37%)と、20代の若者が過半数を占め、全体を見ると参加者の9割を10~30代が占める結果となった。

来場目的

消費金額

「参加目的・向かう場所」(複数回答あり)については、2/3に当たる204名が「サークルの頒布物」を手に入れるために来場と回答。次いで「企業ブースの物販」(103名)、「コスプレ参加」(57名)、「撮影」(2名)となった。1位の「サークルの頒布物」の内訳は、一番多かったものが「同人誌」でほぼ半数の163名が購入、以下「各種グッズ」(131名)、「コスプレ写真CD-ROM」(24名)、「音楽CD」(21名)、「同人ゲーム」(13名)、「ドラマCD」(5名)と続く。もともと「コミケ」は同人誌即売会の総称なので、1位の「同人誌」は当然の結果だが、現在はそれ以外のさまざまな頒布物も増え、イベント自体が多様化していることもわかる。

「参加者たちの使用金額(予算)」は、1位が「1万円~1万9,999円」(25.43%)、2位が「5,000円~9,999円」(20.27%)、3位が「1,000円~4,999円」(17.18%)。「5万円~9万9,999円」という猛者もおり、過半数の参加者が1万円以上を消費していた。参加者のコメントを見ると、「地方のサークルや新しいサークルの同人誌を発掘するのが楽しい」(20代男性)や「限定配布が14時からなので、いったんお金を取りに家に帰ります。逃したら手に入らないので……」(10代男性)などがあり、コミケ会場でしか購入できない同人誌やグッズの存在が魅力であるという。

手に入れた頒布品の種類

一緒に参加する人数

そして「何人で来ましたか?(参加人数)」は、「2人での参加」が全体のおよそ半数となる47.27%、8割の人間が複数人で参加していることがわかった。中には20名という大人数での参加者も。さらに「今回の冬コミは何日目に参加しますか?」という問いには、「1日目:210名」「2日目:192名」「3日目:203名」と均等にバラける結果になったが、トータルで106名が「全日参加」と最も多い結果に。開催日によって参加するサークルのジャンルも変わるため、それぞれの日程をすべて楽しみたいと思っている一般参加者が多いという。「作者の方とはコミケでしか会えないから必ず来ている」(50代男性)や「コミケは年2回しか会えない友人や作家さんとの同窓会みたいなもの」(40代男性)とコメントする一般参加者もおり、頒布物の購入だけではなく、お祭り感覚やコミニケーションの場として参加する人も多いようだ。

何日目に参加するか

コミケ会場を離れた後、どこへ行くか

最後に「今日、この後はどこへ行きますか?」という問いには、「自宅へ帰る」(102名)、「ホテルへ帰る」(51名)と過半数がどこにも立ち寄らず帰宅と回答。オタクの聖地と言われている「秋葉原」(29名)や「池袋」(8名)に寄るという人は全体の1割程度だった。ただ、「冬コミ」の開催時期は冬、そして年末でもあるため、「夏コミ」ではまた異なる結果が予想される。

これら「調査企画 - コミックマーケット87 一般参加者調査レポート」の詳細は、日本文化観測所、およびメグスリノキまで。

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