あえての「男っぽさ」も意識した内装

リノベーション前にお風呂として使われていたスペースは、シャワールームとトイレに変身。このスペースは、青いタイルで「男っぽい」仕上がりにしたのだという。女性向け婚活マンションにあえて「男っぽさ」を盛り込んだ理由は?

菊池さん「『ピンク』すぎると、男性は落ち着かないんです。甘い感じは抑えめにして、あえて『硬質的で格好いいな』と思えるつくりにしています。女性向けではあるけれども、男性の居心地も考えたのが婚活マンションの特徴ですね」

シャワールームは「男っぽさ」を重視

菊池さんいわく、女性の部屋があまりに可愛らしすぎると男性は引いてしまうのだそう。リビングスペースの壁紙は、甘すぎない花柄とストライプで、住んでいる女性も遊びに来た男性も落ち着けるような空間となっている。「男前」な要素で「部屋に来た男性がより格好よく見える」という効果も期待できるという。

銀のポールはもちろん●●用

最後に、LDKの中心にでーんと鎮座する銀のポールを紹介してもらった。

菊池さん「これはポールダンス用のポールです。婚活マンションでは、異性を招き入れたときに最大限のアピールができる仕組みを作っています。これはこの部屋を象徴する設備と言っても良いでしょう」

ポールダンス用の棒を備えたマンションは、日本広しといえどなかなかないだろう。こちらはラブライフアドバイザーのOLIVIAさんの提案で導入が決まったそう。初めて来た異性にポールダンスをする勇気はなかなか出ないが、「ポールダンスができる家」と言うだけでも「見てみたい」と思う人は多いだろう。

ポールダンスで異性にアピールせよ!

菊池さん「ポールは異性へのアピールだけでなく、健康づくりにも役立ちます。ストレッチをしたり、インナーマッスルを鍛えたり、腹筋や二の腕のシェイプアップも期待できます。男女とも適度に体が鍛えられていると、セクシーでいいフェロモンが出てくるんです。ちなみに、男性用婚活マンションには懸垂棒がついています」

菊池さんも、婚活マンションにポールを設置するに当たってポールダンスを習い始めたのだそう。教室に通う人はほとんどが女性のため、「怪しい目的で習っているのでは…?」と不審がられたそうだが、「僕の真剣さが伝わったのか、ちゃんと受け入れてもらえました(笑)」(菊池さん)とのこと。せっかくなので、菊池さんが本気で学んだというポールダンスを披露してもらった。

かなりの迫力!ここまでできたらお見事だ

ぐるぐる回ったりひっくり返ったりと、かなりアクロバティックなポールダンス。二の腕や腹筋が鍛えられるというのも納得だ。セクシーなイメージが先行しがちだが、明るい室内で見るとすごく健康的に思える。始めたばかりの頃は失敗して落下することもあるかもしれないが、室内は防音設備が整っているので、心置きなく練習できる。

「いい家」に住むということ

菊池さんは「女性向け婚活マンション」を通して、結婚と家の関係性についてもっと考えるようになってくれれば、という。

菊池さん「健康と食を意識してしっかりとした生活をしていると、異性を引き寄せられるんです。その上、家が整っていると『私の家って素敵だよ』と異性を呼んで、手料理なども振る舞えますよね。そうして、結婚に至るステップにつなげられるんです」

菊池さん「いい家に住むということは、小手先のことではなくて、人間の根本につながること。家は睡眠、食事、勉強をしたりする場所ですから当然ですね。けれども単身生活になると、それを忘れてないがしろになってしまうんです。『結婚してからいい家に住もう』では遅い。未婚のときからいい家に住むことが重要です。婚活マンションでは、住人の『人間としての可能性』を高める手助けをできればと考えています」

良い物件に住んで、良い体を作ることが最も重要だと熱く語る菊池さん。ポールダンスや丸見えの湯船など、一見するとネタに走っているようにも思われがちだが、婚活マンションは住人のクオリティ・オブ・ライフを徹底的に考えた物件と言っても過言ではないだろう。

そんな婚活マンションの場所は東京都板橋区高島平。間取りは1LDKで専有面積は33.04平方メートル。販売価格は1,130万円、ポールダンス用のポールは取り外し可能。健康的な体を作り、「婚活力」を高めたいと思っている人は是非一度足を運んでみてはいかがだろうか。