クラウドファンディングサービスのKickstarterが2014年の実績レポート「The year in Kickstarter 2014」を公開した。

2014年に成功したプロジェクトは22,252件。カテゴリー別では、音楽が4,009件で最多。映画&ビデオ(3,846件)、出版(2,064件)と続く。全15カテゴリーの内、9カテゴリーが1,000件を超えた。

調達額の総額は5億2,900万ドル。成功プロジェクト数では1,124件で8番目だったテクノロジーが、調達額では1億2,500万ドルでトップ。2位はデザイン(9,670万ドル)、3位はゲーム(8,910万ドル)だった。

プロジェクト支援者は330万人を超え、南極を含むほぼ全ての国・地域にプロジェクト支援者が存在する。初めて支援した人が220万人。77万人が複数のプロジェクトを支援し、100プロジェクト以上を支援した人が1,125人もいた。国別では米国が220万人(3億3,550万ドル)で最多。日本は23,749人(657万ドル)だった。

月別のプロジェクト成功数、8月が最多。支援申し出を曜日別で見ると、水曜日が最多で、週末は少なかった。

2014年は大成功プロジェクトが生まれた年だった。子供向けプログラム「Reading Rainbow」を復活させるプロジェクト「Bring Reading Rainbow Back for Every Child, Everywhere!」の支援数が10万人を突破。多機能クーラーボックス「Coolest Cooler」が5万ドルの調達目標額に対して、1,328万ドルの資金を集めた。他にも、スマートフォンで操縦する紙飛行機「PowerUp 3.0」、Firefox OSベースのスティック型ストリーミングデバイス「Matchstick」、デジタル音楽プレーヤー「Pono Music」、ゲーム「Kingdom Come: Deliverance」などが話題になった。TIMEの「2014年の発明ベスト25」にKickstarterプロジェクトが5つ選ばれている。