俳優やヨガインストラクターとして国内外で活躍中のアヤコさん。パートナーのマルコさんはフランス人のデザイナー。4年前に東京でフランス式の披露宴を挙げ、現在はパリのアパルトマンで二人暮らし。アーティスティックなカップルのお洒落なライフスタイルとは?

妻のアヤコさん(俳優、ヨガインストラクター、40歳)、夫のマルコさん(デザイナー、44歳)

■お二人のなれそめと、第一印象を教えてください。

毎年静岡で開催される「ふじのくにせかい演劇祭」のフェスティバルバーで、世界各国の出演者やお客さんと話すなかで出会いました。私は例年出演する側ですが、その年はたまたま客として参加。夫もフランスの劇団の作品を見に来ておりました。

初めは彼のことをフランスの劇団側の通訳だと思っていましたが、わざわざ東京から見に来たと聞いてびっくり。しかも、東京在住10年以上、わたしが以前活動していた劇団のファンで、わたしの出演作品も見ているということがわかり、話が盛り上がって、東京での再会を約束したのがはじまりです。

第一印象は

妻: おでこが広い人だなー。

夫: どこかで会ったことがあるような気がするなー。

■結婚して何年目ですか? また、結婚式はどこであげましたか?

結婚してもうすぐ丸4年です。東京で、フランス式の披露宴をしました。フランス式というのは、「●月●日▲時~▲時までこのカフェにいるので、都合のいい時間に会いに来てね」というもの。

結婚式の衣装はマルコさんがデザイン、へアメイクはアヤコさんの友人が担当

ランチはごく親しい人たちとして、その後はフリー。来てくださった方にはシャンパンを1杯プレゼントして、あとはおのおの好きなものを注文してもらい自分の分を支払って帰るというシステム。ご祝儀など複雑なこともなく、時間がなくてもコーヒー1杯ならと友人たちにも大好評でした。こんなカジュアルな披露宴がもっと広まるといいのになぁと思っています。ちなみに披露宴の衣装は彼のデザインでした!

アパルトマンの玄関を出たところ

■家計はどちらが管理していますか? うまくやりくりするコツは?

お財布はそれぞれ別ですが、家にまつわる出費は夫、食費は主に妻となんとなく振り分けしています。内訳は半々ぐらいかな? 外食の時はお互いにごちそうしたり、されたり。大きな出費は折半しています。

■現在は、どんなところに住んでいますか?

パリ19区のアパルトマンに住んでいます。家具付きの賃貸で、2部屋とキッチンがあり、バストイレ別です。19世紀末から20世紀初頭の建築で、小さなエレベーターにらせん階段という、パリらしい古いアパルトマンです。近所にはスーパーが5、6軒あるほか、週3日はマルシェも開かれます。生活するにはとても便利な地区です。

■家事はどのように分担していますか?

食事は主にベジタリアンの私が担当。お肉やお魚は食べたいときに夫が自分で調理します。洗い物と掃除は主に夫の担当。洗濯はおのおのしています。

フランス公演のときに舞台を見に来てくれた夫の両親と甥っ子と……公演中に配られた日本手拭を頭に巻いてご満悦の甥っ子

■ちなみに、昨日の晩ご飯は?

ルッコラとベビーリーフの山盛りサラダとインド風の豆と野菜の炊き込みご飯、中華風わかめと白菜のスープです。寒くなってきたので温かいスープをいただくことが増えてきました。夫はこれにバゲットとお魚のフィレのソテーもつけて。

ルッコラのサラダ、インド風の豆と野菜の炊き込みご飯、わかめと白菜のスープ

いつもの朝ごはん

和洋中印、その時の気分でなんでも作ります。近所に大きなオーガニックのスーパーがあって、味噌、醤油、豆腐など和の食材やベジタリアン向けの食材も豊富で助かっています。ちなみに、朝食はフルーツで簡単にすませました。

「ふたりで舞台作品を作って、形にするのが夢」

■お互いの好きなところは?

夫: お互いに成長していけると思えること。いろんな可能性があること。

妻: 視点が面白い。アーティスティックなところ。

■逆に嫌いなところは?

夫: おしりが小さいところ。

妻: 寝起きが悪いところ。

■結婚生活が長続きする三カ条を教えてください。

・リズム

・サイクル

・発見

ふたりの生活がルーティンにならないように、生活のリズムやサイクルにメリハリを付ける。そして常にお互いを発見し続けることです。演劇の滞在制作や海外ツアーなど、私の仕事の都合で別居生活をすることも多いので、一緒にいる時もいない時も、お互いの関係を常に新鮮に保つようにしています。

■将来の家族の夢を教えてください。

ふたりで舞台作品を作って、形にすることですね。