命懸けでカニ漁に挑む漁師たちを追った番組『ベーリング海の一獲千金』のシーズン10が、17日からドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」でスタートする(毎週水曜20:00~)。初回は19:00からの2時間SPで、各回60分の全16話で構成されている。

『ベーリング海の一攫千金』

ベーリング海で行われるアラスカのカニ漁。極寒の天候と荒れ狂う海で繰り広げられる航海は、世界で最も危険で過酷な仕事であると同時に、現代のゴールドラッシュとも言われている。10周年を迎えた本シリーズは、そんな命知らずで豪快な漁師たちの生き様を映像に収めるため、撮影クルーも命を張って同行。シーズン開始時に準備するカメラは63台。そのうちの3分2が、塩水や極寒温度の犠牲となる。

気温は常に氷点下。時速26キロの強風が吹き荒れ、高波は4階建てのビルに相当する。4トンの水が一瞬にして船を凍りつかせ、甲板員は転覆を防ぐために大型ハンマーで何時間も氷を砕く作業に追われる。そのため、睡眠時間は3時間前後しかとることができない。撮影クルーを含め、乗船の必須条件はサバイバルスーツを60秒で着用するテクニック。ちなみに、スーツなしでベーリング海を生き延びられる時間はわずかに4秒。過去には20隻を超える船が沈み、80人以上が命を落とした。

総漁獲量は1万8,000トン以上。大漁の場合は、1人あたり1,500万円ほどの儲けとなる。シーズン10では7隻に同行。海上保安庁が通常の3倍以上登場するほど、これまで以上に危険な海を捉えた。そして、政府の規制により短時間での操業が求められ、その分リスクは倍増している。また、伝説のフィル船長の息子・ジョシュが船長になり、コーネリア・マリー号に復帰したり、"想定外の男"ことエリオット船長が大活躍するなど、シリーズのファンを楽しませるシーンも多数収められている。



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