日本能率協会総合研究所はこのほど、子育て中の母親を対象に実施した「家族の体調管理・予防方法」についての調査結果を明らかにした。調査は10月10日~15日にかけて行い、1,000名から有効回答を得た。

昨年、実践してよかった予防方法はありますか

同調査は、核家族世帯(3人~4人)で、3歳~小学生の子どもを持つ母親を対象に行った。昨年の冬、自身や家族の体調の維持・管理のために何らかの予防法を実践をした人に、実践してよかったことはあるか尋ねたところ、97.2%が「ある」と回答した。

具体的には「うがい・手洗い等でウイルス対策をした」が73.3%と最も高く、次いで「食事の栄養バランスに気を配った」(56.6%)、「予防ワクチンを接種した」(42.6%)と続いている。

上記について、具体的によかったことを自由記述形式で答えてもらったところ、「殺菌効果のある石けんで手洗い」「帰宅後のうがい」「マスクの使用」などの回答が寄せられた。インフルエンザに感染したが、予防接種を受けていたため軽く済んだというエピソードや、野菜やヨーグルト、ショウガなどを積極的に食生活に取り入れたという意見も見られた。

冬の体調の維持・管理で具体的によかったエピソード

次に、昨年の冬の体調の維持・管理で失敗したことを尋ねた。「ウィルス性胃腸炎にかかった子どもの世話をしながら調理をして、家族全員に感染」「インフルエンザ予防摂取を受けなかった自分自身が感染した」と、予防に失敗し感染した例や、入浴して温まる・運動を行うなどを行った結果、逆効果になってしまったエピソードも寄せられた。

冬の体調の維持・管理で失敗したエピソード