12月3日より東京ビッグサイトにてマイクロエレクトロニクス製造サプライチェーンの国際展示会「SEMICON Japan 2014」が開催されている。1977年より毎年開催されており、38回目の開催となる今回は、会場を昨年までの幕張メッセから東京ビッグサイトへと移し、装いも新たに、さまざまな試みを取り入れた新たな展示会としてスタートを切った。

東京ビッグサイトの入り口に飾られたSEMICON Japan 2014開催をアナウンスする看板

初日の朝には、開会式としてSEMIジャパン代表の中村修氏らによるテープカットが行われた。テープカットに先立ち登壇した中村氏は、「東京ビッグサイトでの開催は悲願であった。また、特別展『World of IoT』の開催により、SEMICON Japanはこれまでの半導体製造装置、材料のみならず半導体のデバイスベンダやユーザー企業なども参加する半導体のエコシステムすべてを網羅した展示会となった」と今年のSEMICON Japanを表現。工業高等専門学校(高専)や若手エンジニアなど、これから日本の半導体業界を担っていく人に向けたイベントも用意したことにも触れ、「日本の半導体産業がさらに発展し、世界からさらに注目を集める存在になることを信じている。ぜひ、業界関係者のみならず半導体に興味がある人も来場してもらい、見て、聞いて、感じてもらえる3日間にしてもらえれば幸いだ」とした。

また、SEMI役員会会長でSOITECのCEO&ChairmanでもあるAndre-Jacrues Auberton-Herve氏は、「半導体業界はムーアの法則の持続に向け、さまざまな課題の解決が求められているが、SEMIのメンバー企業のその解決に向けて協力している。その一方で、新しい市場が生み出されており、その最たるものがIoTだ。そうした新たな半導体の活用方法を見せるのもSEMIの役割であり、SEMICON Japanでは、そうした将来に向けた業界の新たなセグメントを見ることができる。SEMICON Japanは世界でも最大級の規模の半導体関連の展示会。工夫が施されたさまざまな展示を見てもらいたい」とした。

なお、同展示会の会期は12月3日~12月5日までの3日間。開催場所は東京ビッグサイトで、開催時間は各日ともに10:00~17:00となっている。また入場は無料だが、完全登録制のため、SEMICON JapanのWebサイトもしくは会場での入場登録を行う必要がある。

SEMICON Japan 2014のオープニングを彩るテープカットの様子。左から、SEMIジャパン代表の中村修氏、JSR代表取締役社長でSEMICON Japan推進委員会委員長の小柴満信氏、米国大使館 商務担当公使であるAndrew Wylegala氏、経済産業省 製造産業局 産業機械課長の佐脇紀代志氏、インテル代表取締役社長の江田麻季子氏、SEMI役員会会長でSOITECのCEO&ChairmanのAndre-Jacrues Auberton-Herve氏、SEMIのPresident&CEOのDenny McGuirk氏

SEMICON Japan 2014の会場には日本の半導体産業の一大地域である九州から、くまモンも応援に駆け付けてくれた。右のキャラクターは2014年9月1日に台湾から日本にやってきたSEMICON Japanのマスコット「ケイちゃん」。生まれは中国で、台湾で育ち、日本にやってきたという