サイボウズは11月27日、ジュピターテレコム(以下、J:COM)が営業支援システムとして、同社のクラウド基盤「cybozu．com」上で提供するエンタープライズグループウェア「Garoon on cybozu.com」と、業務アプリ構築クラウド「kintone on cybozu.com」を4000名規模で導入したと発表した。

J:COMは2006年頃に顧客情報収集と活用を目的にPDA端末を利用した営業支援システムを導入したが、営業現場から入力ステップが多くて使いづらいという声が出るなど、十分活用されていなかった。

そこで、営業現場が使いこなせるものを目指してシステムを検討したところ、持ち運びが容易なタブレット端末での利用を前提とし、営業現場の要望を取り入れて開発可能なクラウドサービスに焦点を絞ったなかで、費用対効果や営業対応など総合的に勘案して「kintone」と「Garoon」が採用されたという。

導入にあたっては、一部の営業現場のメンバーにプロジェクトに参加してもらって仕様を検討し、アプリを構築、現場のフィードバックを受けて改善を行うことを繰り返すスパイラルアップで開発された。

タブレット端末で見た営業支援システム利用画面のイメージ

現在は、タブレット端末からアクセスできる環境を整え、全国4000名の営業マンの顧客対応のさらなる迅速化と品質向上を実現している。

今後は、今年4月に合併した旧JCN（ジャパンケーブルネット）の拠点への利用拡大を予定しており、6000名規模までシステムを拡張する予定。