会社に「なんとなく行きたくない」という時、仮病を使って会社を休んだ経験がある人がいるかもしれない。もちろん会社に連絡する必要があるが、米国では信じられないような言い訳をする社員がいるようだ。就職情報サイトのCareer Builderが恒例の「病欠」に関する調査を発表している。

この調査はCareer Builderが年に一度行っている病気欠勤についての調査。今年は8月~9月にかけて、全米で約310人の従業員と約2200人の企業採用担当&人事に尋ねている。

調査によると、この一年で体調が悪い訳ではないのに病気を理由に会社を休んだ従業員は28%にのぼった。ただし、この数字は昨年の32%から微減。

本当の理由について聞くと、30%が「会社に行く気がしなかった」と回答し、「休養をとりたかった」との回答も29%あった。もちろん、実際に体調が悪くて通院した人も21%いる。

その一方で「天気が悪かったから」という理由を挙げた従業員が11%いた。半数の会社にはしっかりとした有給休暇制度があるが、そのうちの23%が「会社を休むには言い訳が必要」と感じているという。

次に、会社側に社員の欠勤理由として最も怪しいものは何かを聞いたところ、下記のようなものが挙がったという。米国の会社員は仮病以外に多彩な言い訳を思いつくようだ。

  • 整形している従業員が、適切な調整をする必要があった

  • トイレで座っていたところ足がしびれ、そのまま立ち上がったら足首をくじいた

  • 週末、カジノへ行ったが、月曜の朝もお金が残っていたのでカジノをプレイしたい

  • 朝、とても良い気分で目が覚めたので、この状態を台無しにしたくない

  • 前の晩に酔っぱらって「いい思い」をして、今どこにいるのかわからない

  • お店で血圧計を使ったところ、腕が抜けなくなった

  • 制服を乾かすために電子レンジに入れたら燃えてしまった

  • 間違えて飛行機に乗ってしまった

「頭が痛いので会社を休みます」と連絡した後に、「遠出しておいしいランチを食べてきた写真をFacebookにアップして自慢する」なんてことは間違ってもしないように。

企業の24%がTwitterやFacebookといったSNSへの投稿から仮病だったことがわかったと述べている。このうち、54%は従業員に問いただすだけで終わったが、22%が解雇に繋がっている。

SNSのチェックだけではなく、31%が疑わしい言い訳に対して医師の診断書提出を求めるなど、本当かどうかを確認したことがあるとのことだ。