Keysight Technologiesの日本法人であるキーサイト・テクノロジーは11月21日、PCIeデジタイザ「U5303A/9A」ファミリ向け信号処理用オプション(オプションTSR)の販売を開始すると発表した。

従来の高速デジタイザでは、収集したデータをPC側に転送する場合には、一旦収集を停止する必要があり、シームレスなデータ収集を行うことが課題の1つとなっていた。オプションTSRは内部メモリをマルチバンクメモリとして使用するため、対象領域へのみアクセスすることが可能になり、データのスループットを最適化できる。また、「U5303A/9A」のファームウェアとして提供され、最大サンプリングレート3.2GSa/sのPCIe高速デジタイザにおいて、連続のデータ捕捉を可能にする。これにより、高速なイベントでも不定期なイベントでも、取りこぼしのない連続したデータ捕捉/読み取りを実現できるとしている。

TSRオプションは、オンボードDSP搭載の8ビットPCIe高速デジタイザ「U5309A」、同12ビットの「U5303A」のファームウェアとして提供される