イーソルは11月18日、メニーコア向けソフトウェア開発キット「eSOL eMCOS SDK」を発表した。

同製品は、メニーコアプロセッサ対応リアルタイムOS「eSOL eMCOS」とネットワーク、ファイルサービス、USBの各機能を実現する各種ミドルウェアを統合したランタイムソフトウェア、および開発・検証用の各種ツール群「eSOL eMCOS IDE Plug-in」で構成されている。T-KernelとPOSIX APIをサポートする他、標準的なドライバスタックも含まれるため、TRONやLinuxの資産を使って、すぐにメニーコアプロセッサを評価できる。さらに、36コアが搭載されたTilera製メニーコアプロセッサ「TILE-Gx8036」にも対応している。

また、「eSOL eMCOS IDE Plug-in」は、各メニーコアプロセッサ標準のEclipseベースの統合開発環境にプラグインして利用する。スレッド(タスク)単位でウィンドウを開いてメニーコア上のプログラムの実行制御ができるデバッガや、システムの性能面のふるまいを解析表示するサンプリングベースのRealtime Profiler、メッセージ通信の状況を解析するMessage Profilerなどが含まれている。

メニーコア向けソフトウェア開発キット「eSOL eMCOS SDK」の構成図