WOWOWで11月15日から、連続ドラマW『平成猿蟹合戦図』が放送される。本作は、『悪人』、『横道世之介』などで知られる吉田修一の同名小説(朝日文庫)を、行定勲監督が実写化した痛快な復讐劇。女優の鈴木京香と俳優の高良健吾が初共演を果たした作品だ。

高良健吾(こうら けんご)
1987年11月12日生まれ。熊本県出身。2006年公開の映画『ハリヨの夏』で映画初出演。『M』(2007年)、『蛇にピアス』(2008年)、『軽蔑』(2011年)などの映画に出演し、『横道世之介』(2013年)では、第56回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞するなど、受賞歴も多数。現在、主演を務める『悼む人』(2015年)、『きみはいい子』(2015年)の公開を控え、来年度のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』では高杉晋作役として出演する。

東京・歌舞伎町のバーテンダー・純平は、ひき逃げ事件の犯人で世界的チェリストの湊をゆすろうと目論むが、湊の敏腕マネージャー・夕子に圧倒されてしまう。そんな中、夕子の宿敵である衆議院議員・徳田が絡んでいる問題が起き、冴えないホストや子連れのホステス、クラブのママ、元ヤクザなど周囲の人を巻き込んでの大騒動に発展する――というストーリーで、キャストは高良、鈴木のほか、萩原聖人、高岡早紀、浅香航大、福田彩乃、石橋蓮司らが出演している。

高良が演じる純平は、どこか抜けていて憎めない役どころ。主演を務めた『横道世之介』でも、周囲に愛されるキャラクターを演じ、第56回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞するなどの好評を得た高良だが、このたび、本作の内容や役に対する想いや俳優歴10年目を迎えた心境を聞いた。

――原作の吉田修一さんとドラマ『女たちは二度遊ぶ』(BeeTV)以来、2度目の仕事となった行田勲監督がタッグを組んだ本作ですが、オファーがあった時の心境は?

「原作を読んですごく面白かった。吉田修一さんと行定監督だったので是非やりたいと思いました。脚本は最初は5話だったんですけど、6話になり、すごく面白くなった。自分もチャレンジしなきゃなと思うシーンがいくつかあったので、楽しみでしたね。みんな僕がギターを弾けると思ってるけど、弾けないから練習しましたし、あとは長セリフが結構あったんで」

――どんなドラマになりましたか?

「『爽やかな風が吹いてるな~』とすごく気持ち良いんです。純平の単純さだったり、軽やかさが人を巻き込んで、それが自分のためになるという爽やかさがこのドラマにある。スポーツとか何か一生懸命な人を見てると、全然他人なのに何かをもらえる。そういう一生懸命さが詰まった作品になりました」

――女優の鈴木京香さんとは初共演だそうですね。

「京香さんをはじめ、先輩たちが楽しんで現場にいるんですよね。悩む姿を見せずに、現場で楽しくしている先輩たちを見ると、勇気をもらうし格好良い。自分もそういう人になりたいし、先輩たちの底力を感じました」

――鈴木さんからのコメントで、『彼を盛り立てたいと人が自然に集まってくる、今回の役柄にピッタリ』と称されていますが。

「分かんないですけど、僕は一生懸命やるしかないので現場には精一杯います。それしか出来ないから。それを見て、みんなが僕を助けてくれているのは実感しています。自分1人じゃ行けないところに、連れていってくれる。僕はそういうのだらけ。でも、もしかしたら、1人の力で何かを変えられるくらいの自分に余裕と安定感があれば、違う引っ張り方が出来ると思う。自分はまだまだだと思うことがたくさんあり過ぎて、満足できないし、いつも人が良く見えちゃう。もっともっと俺はやりたいし出来る気がする、そういう時期なのかな」