オリックス銀行はこのほど、「家計管理の実態」に関するアンケート調査の結果を公表した。
同調査は、全国の20歳以上の既婚男女を対象に、7月23日から25日にかけてインターネットを通じて実施。1,661人から有効回答を得た。
妻は社会進出、夫は家庭進出?
「家計管理の実態」については、昨年の調査と同様に「妻が管理」している家庭が56.2%と最も多いものの2年連続で下降した。一方、「夫が管理」している家庭は、前年度比1.7ポイント増加29.3%となり、2年連続で上昇した。
「夫婦の小遣い事情」に関する調査では、夫は55.0%が小遣い制と、根強い結果となった。しかし、2年前からの推移をみると減少傾向が伺えた。
小遣い額平均は、夫が3万855円、妻が2万1,325円となり、今回も夫の小遣い額の方が高くなった。しかし、妻の小遣いは2年連続増加し、その差を詰めてきていることが明らかとなった。
夫も妻も、半数以上が「小遣いが足りない」と回答した。
小遣いが足りない場合の行動を聞いてみたところ、夫は「配偶者に都合してもらう」が41.6%で最も多く、妻は「へそくりから補てんする」(41.0%)と「お金を使わず我慢する」(40.0%)の割合が高い結果となった。
「内緒で使ったお金」については、夫も妻も6割以上が配偶者に内緒で自分のためにお金を使っていないことがわかった。
何らかのお金を使った人の、使用総額の平均は、夫が13万8,692円、妻は9万9,057円だった。
内緒でお金を使う場合、半数以上が「自分の小遣い」から捻出していることがわかった。しかし、家計管理を自身で行っている場合は、「家計の預貯金から」捻出している割合が他に比べて高いことが分かった。