――ここで少し、夏に行われたライブツアーについてもお伺いしたいのですが、いかがでしたか?

佐藤「すごく楽しかったです! バンドでやるならライブハウスだよね、ということで、今回のツアーはライブハウスでやらせていただいたのですが、あそこまでお客さんが近くにいることはなかなかないので、すごく熱気を感じられて、ライブハウスという会場を最大限に活かしたライブになったのではないかと自分なりに振り返っています」

――大きなホールとはやはり違いますか?

佐藤「お客さんと近い分、迫力や熱気がすごく感じられますよね。1人1人の顔を見ながらお互いにあおりあおられみたいな感じで、すごく楽しかったです」

――実際にお客さんの前でギターを弾いてみた感想はいかがですか?

佐藤「いくら練習したとはいえ、やはり本番はちがいますね。すごく緊張しました。ただ、皆さんがすごく温かく見守ってくださったので、それに背中を押されるような気持ちで、頑張って弾くことができました」

――今回のツアーを踏まえて、今後のライブでやってみたいことはありますか?

佐藤「実は今回のライブで、やってみたいと思っていたいことはけっこう出し尽くした感じがあるので、逆に次はどうしようということを話している最中です(笑)。『Le jour』が加わったことで、曲もパフォーマンスも幅が広がったと思うので、今後のライブではアコースティックバージョンなど、ライブならではのオリジナルをお見せできたらいいなと思っています」

――今年初頭の1stシングルのリリースから、1stミニアルバム、ライブツアーを経ての2ndシングルになりますが、あらためて振り返ってみて、2014年という年はいかがでしたか?

佐藤「七転び八起きな一年だったと思います。初めてのことが多かったので、私もそうですし、周りのスタッフさんたちも手探り状態で、こうすればよかったみたいなことを何度も何度も繰り返して、それが次へと繋がっていって……最初の一年というのは、こうじゃなきゃなって。平穏無事に何事もなくスムーズに進むと、味気がないというか、手応えがないというか(笑)。声優としてデビューした一年目は、それこそ七転び八起きどころじゃなかったので、そのときの気持ちを思い出して、ちゃんと次に繋げていこうという気持ちがより強くなった一年でした」

――かなりいろいろなことが詰まった年だったのではないでしょうか

佐藤「詰まっているというより、やっといろいろなことが始まった年なんだと思っています。これからですね。いろいろと進めていくうちに、やりたいことがもっとはっきりと見えてくると思うので、それをちゃんとした形にしていきたいです。ファンの方の声も積極的に反映しながら、自分のやりたい方向で楽しく音楽を楽しめたらいいなと思っています」

――それでは最後に、発売を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします

佐藤「今回の楽曲は、今までのイメージとはガラッと変わっていて、すごく壮大な感じの曲になっています。今までの楽曲を聴いてくださっている方はちょっとビックリするかもしれませんが、私としては新しい扉を開けた、こういうジャンルもありだと思える曲なので、ぜひぜひ皆さんにも『Le jour』を愛していただいて、『失われた未来を求めて』という作品同様、楽しんでいただけるとうれしいです。『アキノソラ』は『いつものしゅがーだ!』という安心感を感じてもらえると思います。『明日また会えるよね』は、『Le jour』同様、いろいろと自分的にチャレンジさせていただいた楽曲になっているので、こちらもあわせて楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いします」

――ありがとうございました

こちらは通常盤のジャケットイメージ

佐藤聡美の2ndシングル「Le jour」は2014年10月22日の発売。初回限定盤、通常盤、アニメ盤の3ラインナップで、初回限定盤には「Le jour」のミュージックビデオを収録したDVDが同梱される。またアニメ盤には『失われた未来を求めて』のエンディングテーマ「明日また会えるよね」のカバーが収録されているので、こちらもチェックしておきたい。

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