世界最小級? 室内にも置ける「1畳house」

バウムと夏水組の「1畳house」は、0.5畳~1畳というサイズと5~6万8,500円(税別)というちょっと頑張れば買えそうな値段設定が魅力。別売りのタイヤを取り付ければ簡単に移動させることができ、屋外だけでなく室内に置いても楽しめる。

バウム+夏水組「1畳house」

カスタマイズを前提としたシンプルな作りのため、壁紙を貼ったりペイントしたり窓枠を設置したりと、思う存分改造できるのも嬉しい。DIYの初心者も、自分だけの空間づくりを楽しむことができるようになっている。

世界最小級の小屋。室内でプライベート空間を作るのにも使える

こんな秘密基地が欲しかった!「COBACO」

桃山建設の「COBACO」は、小さな木箱の秘密基地だ。趣味の部屋やショップ、露天風呂(!?)など、ユーサーのニーズに合わせた小屋を提供したいという同社。今回の展示では「オヤジと息子の親子部屋」がテーマとなっている。

桃山建設「COBACO」

壁には、工具や遊具をぶら下げられる有孔ボードや水槽を置く棚を設置。広々としたデスクの横にははしごがあり、ロフトベッドへと続く。小屋のサイズは4.5畳だが、信じられないほどの充実ぶりだ。担当者によると、「家造りの技術を生かし、小さいからこそきちんと作り込みました。年代問わず子供心が戻るような、思い切った秘密基地ができたと思います」とのこと。

ベッドにデスク、水槽まで。入るだけでワクワクしてしまう

コミュニケーションツールにもなる「みんなでつくる、小さな暮らしの実験場」

鈴木菜央(greenz.jp 編集長)+YADOKARIによる「みんなでつくる、小さな暮らしの実験場」は、実際に「小屋」を作ってみたいという人たちの手によって作られたもの。壁にはカラフルな廃材、ロフトベッドの柵には木の枝を使うなど、様々な「実験」を通して作られている。

鈴木菜央(greenz.jp 編集長)+YADOKARIによる「みんなでつくる、小さな暮らしの実験場」

大量消費時代から、身の丈にあった「小さな暮らし」を選択する人が増えてる現在、暮らしをシンプルにすることに興味を持っている人が増えている。とはいっても、いきなり小さな暮らしはできないので、「小屋」でいろいろ実験をしてみようというのがこの小屋のコンセプト。小屋作りの実験結果はもちろん、建てるプロセスも予算も、すべて共有しているという。また、小屋を作っている過程で、参加者同士のコミュニケーションが図れるだけでなく、地域のコミュニティの中心ともなれる。

展示後は鈴木さんのお宅に運ばれるとのこと

小屋は、「簡単な作りの小さな建物」という意味だ。しかしながらその狭さやシンプルさこそが、小屋を魅力的な場所に変えるアイディアの源となる。限られたスペースだからこそ、自分の好きなものだけを詰め込んだ、コンセプトが明確な空間を作ることが可能なのだ。さらに一戸建てを買うよりも低予算で作ることができるという点も魅力的ではないか。というわけで、あなたも自分だけの小屋作りに挑戦してみてはいかがだろうか。

また、本レポートでは紹介しきれなかったが、会場には他にも7種類の小屋が展示されていた。以下は未紹介分の小屋7棟の全体と詳細写真。

谷尻誠+MaKeT「MAKET CABIN_01」

「自分で簡単に作れる」がコンセプト。「男性4人が頑張れば4日で作れるかも」とのこと

タマホーム「籠-KOMORU」

ハウスメーカーのタマホームが作り上げたのは「大人のリアルプラモデル」。屋上緑化で屋根面の気温上昇を防ぐ環境的効果も

東急ハンズ+キューブスタイル「HANDS WORK BOOTH」

クリエイティブな暮らしを楽しむための、ハンズ流こだわりアイテムが詰まった小屋兼物置

ヒロ建工「木に住む家 Kisumu」

おしゃれ雑貨屋と見間違えそうな小屋は「大好きな創作に夢中になれる空間」だそう

モンベル「BAREBONES(べアボーンズ)」

アウトドアメーカー「モンベル」の「BAREBONES(べアボーンズ)」。"野外でも家にいるような快適性"がコンセプト

日南鉄構「Cスタイルハウス」

断面が「C」に似ている「C形鋼」を使うことで、軽さとコストダウンを実現

ジェイスタイル・ガレージ「ボートハウス」

カナダから来た組み立て式の小屋。壁・天井は全て無垢材を使用している