Spansionは、同社の提供するARM Cortex-R5コア採用車載向けマイコン「Traveo」シリーズに、新たに車載ディスプレイやダッシュボード向けに高機能・高性能ヒューマン・マシンインタフェース(HMI)「HyperBusインタフェース」を搭載したグラフィックマイコンシリーズを追加したと発表した。

同シリーズは、最適化された2Dおよび3Dグラフィックを搭載しており、車載ECUシステム開発において、消費電力やBOMコストを増やすことなく、車載特有のグラフィック機能を導入することができることが特徴。特に、外付けビデオRAMを利用することなく、メモリ消費量の削減、セーフティ機能の向上、リッチなコンテンツを表示するディスプレイ製品を開発する事ができるという。

シリーズとしては、2Dグラフィックスサポートの「S6J324Cシリーズ」と、2Dと3Dグラフィックの両方をサポートする「S6J326Cシリーズ」の2シリーズを用意。いずれもHyperBusインタフェースをサポートしており、2Dから3Dへの変更も容易に行えるほか、CAN-FDやEthernetAVBなどの幅広い通信プロトコルや、LVDS PHYおよびRSDSといった高度なグラフィックインタフェースをサポートしているとする。また、16ビットオーディオDACと多チャネルミキサーを組み合わせたサウンドシステムも備えており、幅広いマルチメディアのサポートが可能だという。

なお2シリーズともに第4四半期よりサンプル出荷を開始する予定だという。

Spansionのグラフィックマイコンシリーズの概要