劇団四季が29日、都内でディズニー新作ミュージカル『アラジン』の製作発表会を行い、来年5月24日より東京・東新橋の電通四季劇場「海」でロングラン上演することを発表した。

劇団四季での上演が決定したミュージカル『アラジン』 Photo by Matthew Murphy (C)Disney

ディズニーミュージカル『アラジン』は、1992年公開の劇場版アニメを基に創作された舞台。砂漠の王国アグラバーに住む青年アラジンと、その王国の姫ジャスミンとの恋模様を軸に、ランプの精ジーニーや、邪悪な大臣ジャファーら数々の登場人物とのエピソードが織り込まれたストーリーとなっている。

同ミュージカルは、今年3月のブロードウェイ公演開幕以降、連日のスタンディングオベーションが起こる大ヒットを記録しており、劇団四季とディズニーの連携20周年の節目となる2015年に、世界最速で日本に上陸する。会見では、『アラジン』出演候補キャストを11月17日、18日に開催する公開オーディションで決定することも発表した。

会見に出席したウォルト・ディズニー・カンパニー アジア プレジデントのポール・キャンドランド氏は、「ディズニーと劇団四季は長い間の素晴らしいビジネスパートナーです。劇団四季は世界で2番目という速さで『アラジン』のオープンを決定してくださいました。これまでのショーのように、『アラジン』もきっと大成功すると信じています」と語った。

また、劇団四季代表取締役社長の吉田智誉樹氏は「もはや信頼揺るぎない"ディズニーと四季"の提携によって、『アラジン』は新たな創造性に満ちた作品となると思います。この作品から、劇団四季の"ホール・ニュー・ワールド"が始まります」と期待。劇団四季俳優(『アラジン』日本版製作チーム代表)の加藤敬二も、「『アラジン』には夢・希望・友情といったメッセージがたくさん詰まっています。来年5月に向けて、エキサイトしながら全力で取り組みたいと思います」と意気込みを示した。

左から劇団四季社長の吉田智誉樹氏、劇団四季俳優の加藤敬二氏、ウォルト・ディズニー・カンパニーアジア プレジデントのポール・キャンドランド氏