人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパンは25日、「外国人上司や外国人部下とのコミュニケーション」についての調査結果を発表した。同調査は7月14日~28日の期間、2カ国語以上の語学を用いて専門性の高い職種で働くビジネスパーソン(以下バイリンガルスペシャリスト)を対象に実施。645名より回答を得た。

「外国人上司や外国人部下とのコミュニケーション」

日系企業でも約7割が外国人の同僚と働いた経験あり

「外国人上司、又は部下と働いた経験があるか」という問いに対し、88%が「ある」と回答。外資系企業と日系企業では、日系企業で働くバイリンガルスペシャリストの66%が「ある」と回答している。

「外国人上司・部下に関する困り事」について、対外国人上司では「文化の違い」「言語の壁」「仕事に対する価値観の違い」が上位に。対外国人部下では「仕事に対する価値観の違い」「文化の違い」「働き方の違い」があげられた。

具体的には「日本のビジネス習慣を理解してもらうのに苦労した」(外資系 30代)、「成果と評価へのこだわりが強い」(外資系 40代) 、「仕事よりプライベートを優先させる働き方」(外資系 40代)の他、「外国人だからというより個人の気質による」(外資系 40代)という声も寄せられた。

「外国人上司・部下に対する対処法」は「コミュニケーションを増やした」(対上司223票、対部下126票)が最多。続いて、「指示・相談の仕方を工夫した」、「コミュニケーションのとり方を変えた」などの方法があげられた。

「外国人上司・部下と働いてみたいか」という問いには62%が「思う」と回答 。また、「外国人上司・部下と働くに当たって必要な準備」については「語学の勉強」、「コミュニケーションの工夫」、「異文化への理解」などが上位となった。