メルセデス・ベンツ日本が、「自動車業界初となるディズニーキャラクターの特別仕様車」との触れ込みで発表した「スマート フォーツー エレクトリック ドライブ エディション ディズニー」。ミッキーマウスをテーマにカスタマイズされた日本限定モデルだ。

「スマート フォーツー エレクトリック ドライブ エディション ディズニー」

ドレスアップのお手本になりそうなクルマが登場!

女性やファミリーを中心に、愛車にディズニーキャラクターのステッカーを貼ったり、ぬいぐるみを乗せたりしている人は相当数いるのではないだろうか? お気に入りのディズニーキャラクターのカー用品で、インテリアの統一を気軽に楽しむユーザーも多いはず。筆者は以前、若者向け自動車専門誌の編集に携っていたが、「スティッチ仕様」「くまのプーさん仕様」に仕立てた愛車の写真が読者コーナーによく送られてきていた。

こうした趣味としてのドレスアップにおいて、お手本あるいは憧れとなる存在が登場した。ミッキーマウスをテーマにカスタマイズしたディズニー公認の特別仕様車が、日本限定で販売されることになったのだ。その名も「スマート フォーツー エレクトリック ドライブ エディション ディズニー」。東京・六本木の「Mercedes me」で開催された発表会には、ウォルト・ディズニー・ジャパンの関係者も登壇し、オフィシャルのディズニーモデルであることがアピールされた。40台の限定販売となるという。

「スマート」電気自動車がベース

ベースとなる「スマート フォーツー エレクトリック ドライブ」は、全長2,740mmの2人乗りシティビークルで、小さなボディにスタイリッシュなデザインと充実の装備が与えられた電気自動車だ。きわめてユニークなそのキャラクター性は、ミッキーマウスとも相性抜群。持ち前の知的なイメージと質感の高さが、ディズニーキャラクターのかわいらしさやポップさと程よく調和し、大人の女性にも似合う特別仕様車に仕上がった。

それでは、特別装備を見ていこう。エクステリアは、ミッキーマウスをイメージした黒、白、赤、黄でカラーコーディネーションが施されている。黄色はミッキーマウスの靴の色であるだけに、足元の15インチアルミホイール……、ではなくドアミラーへの採用となったが、バランスを考えるとこれがベストだろう。

キャビンをヘルメットのように包み込み、安全性を確保する鋼鉄製のトリディオンセーフティセルには、チェックパターンとともにミッキーマウスのシルエットが散りばめられ、「大人カワイイ」印象を受けた。

ドアミラー

トリディオンセーフティセル

インテリアは、メルセデス・ベンツが欧州を代表するチューナー、ブラバスと共同で立ち上げたスマート・ブラバス社にて、熟練の職人が丹念に仕上げたとのこと。ブラックレザーに刺しゅうで浮かび上がるミッキーマウスのシルエットと、「エディション ディズニー」のロゴが配された本革シートが、ディズニーの世界観をエレガントに表現している。

同じくブラックレザーのダッシュボードやドアトリムにも、シートと共通する意匠が取り入れられ、上品で落ち着いた仕上がりになっていると感じた。上質なベロア素材のフロアマットにも、さりげなく「エディション ディズニー」のロゴが。

本革シート

フロアマット

インテリア

ブラック基調のシックなインテリア空間に、ディズニーの楽しいイメージを持ち込んでいるのが、メーターカウルやダッシュボード横などに採用された赤いアクセントパーツだ。ダッシュボード上には、電気自動車ならではの駆動用バッテリー残量計とパワーメーターも取り付けられている。赤いベゼルに白い文字盤の小径メーターが並んでいる様子はかなり目立つ。ミッキーマウスのはつらつとした一面が表現されているかのようだ。

「スマート フォーツー エレクトリック ドライブ エディション ディズニー」の価格は399万円(税別)。「Mercedes me」では9月30日までこの特別仕様車を展示するという。