オムロン ヘルスケアは9月17日、無線通信やサーバ連携が可能になった研究用途向けの高精度活動量計「Active style PRO HJA-750C」を発表した。

同社では、2008年に国立健康・栄養研究所と共同で開発したアルゴリズムを搭載した研究用途向けの高精度活動量計「HJA-350IT」を発売した。これにより、通常歩行に加え、速歩やジョギングといった運動、また掃除、洗濯などの生活活動を高精度に推定することが可能になった。同アルゴリズムは、国際的にも高く評価され、「HJA-350IT」を使用した研究が多数進められており、アメリカスポーツ医学会(ACSM)や、日本体力医学会などの国内外の主要学会において、研究成果は20本以上の論文として発表されているという。

今回発売される「HJA-750C」は、同じアルゴリズムを採用しており、これまでの研究で獲得してきたデータやエビデンスを継続して活用できるようにしながら、小型・軽量化した。また、正確なデータ収集を実現するため、一般の活動量計よりも、高精度な3D加速度センサを搭載しているのに加え、独自のアルゴリズムで歩行と生活活動を識別し、低強度から高強度まで正確に活動強度(METs)を計測できる。計測されたMETsデータは10秒ごとに記録され、詳細なデータ解析が可能である。さらに、従来はUSBのみだったデータ通信を、NFCとBluetoothに対応させた他、個別PCや研究用サーバによるデータの管理に対応させた。計測データはCSV形式での出力が可能である。

なお、価格は2万円(税抜き)。すでに、販売を開始している。販売は、オムロンの医療機器販売会社であるオムロン コーリンを通じて行われている。

無線通信やサーバ連携が可能になった研究用途向けの高精度活動量計「Active style PRO HJA-750C」