マシンビジョンベンダの米Cognexの日本法人であるコグネックスは、3次元およびマルチカメラのアプリケーション開発、実装、メンテナンスをかつてないほど簡単に実現できる強力な開発環境ソフトウェア「Cognex Designer」を発表した。

同ソフトウェアは、ビジョンコントローラ「VC5」上で動作する、使いやすさを追求した統合開発環境である。3次元レーザ変位センサ「DS1000」シリーズ、工業用カメラ「CIC」シリーズなど、高性能な画像処理製品と組み合わせることで、要求水準の高い3次元プロファイリングおよび高性能マルチカメラアプリケーションの開発を強力にサポートする。

具体的には、ドラッグ&ドロップ方式のグラフィカルインタフェースを採用しており、画像処理タスク、工業用プロトコル、実行時操作画面のデザインをより簡単に、より短時間で、効率よく作成することができる。さらに、高さ、体積、平面傾斜角度、断面を検査する3次元画像処理ツールやPatMax、IDMax、OCRMaxを含む豊富な2次元ツール「VisionPro」をグラフィカル操作およびプログラミングできる他、同社の画像処理の経験をもとに、ユーザアクセスレベル設定、リアルタイムアラーム、ローカライズ可能なインタフェース、SQLデータベースなど、使い勝手のよい豊富なシステム機能が装備されている。

この他、「Cognex Designer」のリリースとともに、コントローラ、センサ、カメラのラインナップをさらに充実させたという。「Cognex Designer」がプリインストールされているビジョンコントローラ「VC5」は、高性能なデュアルコアCPUを搭載し、EtherNet/IP、PROFINETといった工業用プロトコルに対応する高速I/Oも装備している。そして、「VC5」には高性能な3次元レーザ変位センサ「DS1000」シリーズや工業用カメラ「CIC」シリーズを合計4台まで同時に接続することができる。また、3次元レーザ変位センサ「DS1000」シリーズには新モデルが追加され、より高解像度や広い視野を必要とするさまざまな3次元アプリケーションをサポートする。さらに、小さな筐体と高性能を誇る工業用カメラ「CIC」シリーズには、新たに4096画素GigE Visionラインスキャン、60フレーム毎秒の200万画素エリアスキャンカメラ、400万画素カラーカメラが追加され、ユーザの用途に最適なカメラを選択できるとしている。

「Cognex Designer」の利用イメージ