パナソニック システムネットワークスは9月12日、防災情報や生活情報を家庭用のテレビへプッシュ表示可能な「防災情報連携プッシュ型パーソナルサイネージシステム」を12月より販売開始すると発表した。価格は個別見積もり。2015年春にはクラウドサービスでの提供も予定している。

防災情報連携プッシュ型パーソナルサイネージシステムの概要図

同システムは、国や自治体から発信される防災・災害情報、行政、防犯、地域のお知らせ情報、民間の情報サービス会社の情報など、さまざまな情報コンテンツをプッシュ型の配信情報として一元管理し、ご利用になるお客様のテレビへ自動表示および音声放送ができるシステム。

Lアラート(公共情報コモンズ)とのシステム連携により、消防庁が配信する「国民保護情報」や気象庁発表の「防災気象情報」など、J-ALERTの副次的なサブルートとしてプッシュ配信に活用できる。

また、目の不自由な人や高齢者でも情報の内容が瞬時に認識できるように、テレビへの情報のプッシュ表示に適した画面テンプレートを用意するほか、音声放送が可能。情報のレベルや情報受信端末の設置場所状況に応じた情報の告知設定が可能となる。

重大な災害発生ポテンシャルのレベルに応じた、防災情報のプッシュ配信例

さらに、IPマルチキャスト放送に対応。同報系防災行政無線との連携により、市町村からの非常時の防災情報を、IPネットワークを用いて音声伝送し、情報受信端末からのリアルタイムな音声放送ができる。

なお、情報受信端末は、イッツ・コミュニケーションズ、Cueformの協力を受け「テレビ向けプッシュ型生活情報配信サービス」の実証実験においてフィールド評価を実施。開発は、ピクセラ、Entropic Communications Japanの技術協力を受けている。