「人魚」J.W.ウォーターハウス1900年(C)Royal Academy of Arts, London; Photographer: John Hammond画像写真の無断転載を禁じます

東京都八王子市谷野町の東京富士美術館で、英国ロイヤル・アカデミー会員の作品を中心とする展覧会「華麗なる英国美術の殿堂 ロイヤル・アカデミー展 ターナーからラファエル前派まで」が行われる。開催日時は、9月17日~11月24日の10時~17時(受け付け終了16時30分)。入館料金は大人1,300円、大高生800円、中小生400円(未就学児無料)。

ロイヤル・アカデミーの優品約90点を一挙に展示

同展では英国の芸術機関「ロイヤル・アカデミー」初代会長のレノルズをはじめ、ゲインズバラ、ターナー、コンスタブル、ミレイ、ウォーターハウス、サージェントといった歴代会員のコレクションを一堂に紹介。優品を中心に、油彩・彫刻・素描・版画・書籍など約90点の作品を展示する。

ロイヤル・アカデミー草創期の作品(1768年~1837年)からは、ジョシュア・レノルズ「セオリー」、ジョゼフ・マラド・ウィリアム・ターナー「ドルバダーン城」、トマス・ゲインズバラ「羊のいるロマンティックな春の風景」などが登場。また、国家的地位が確立したころの作品(1837年~1867年)から、エドウィン・ランシア「忠実な猟犬」、フレデリック・グドール「ヌビア人奴隷の唄」、名声と繁栄時期においての作品(1867年~1895年)から、エドワード・ポインター「占い師」、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「人魚」が展示される。

「ベラスケスの想い出」J.E.ミレイ1868年(C)Royal Academy of Arts, London; Photographer: John Hammond画像写真の無断転載を禁じます

そのほか、1895年~1918年の作品にあたるジョン・シンガー・サージェント「室内、ヴェネツィア」、「庭の女性たち、トッレ・ガッリ」なども紹介され、アカデミーの創立当初から20世紀初頭までの歴史をたどることができる。

なお、「アーティスト教育」コーナーでは、ロイヤル・アカデミー・スクールで制作された生徒による版画、素描などの作品群とともに、アカデミーの図書館で収集し教育現場で活用されてきた貴重本、貴重資料なども展示されるとのこと。