スマートフォンで外出先から大容量データを扱いたい時、災害やトラブルで自宅のネット回線が使えず困った時など、身近にあって役立つのがコンビニのWi-Fiサービスだ。現時点で独自の無料Wi-Fiサービスを展開しているコンビニは、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの3つだが、利用できる時間や接続方法、会員登録の有無などサービスによって大きな違いがある。ここでは3サービスの使い勝手や長所・短所を比較してみた。

セブンスポット(セブンイレブン)

セブンイレブンのWi-Fiサービスであるセブンスポット。その魅力といえば何といっても、利用できる場所と対応している端末の多さだ。使える場所は、全国14,300店舗のセブンイレブンに加え、イトーヨーカドー約170店舗、西武・そごう 23店舗、デニーズ約380店舗、Loft約20店舗、アカチャンホンポ約90店舗、アリオ17店舗と、利用できる場所は約15,000ヵ所以上と多い。コンビニ無料Wi-Fiサービスの中で最強だ。

また、利用できる端末はiPhone、Android、PCの他に、ニンテンドー3DSをはじめとするDSシリーズも使えるようになっている。ただし利用できる時間と回数に制限があり、1日3回、1回につき60分間接続が可能だ。

利用するには、まずWi-Fi通信に対応した店舗に行き、手持ちの端末のネットワーク一覧から「7SPOT」を選択、ブラウザを起動すればセブンスポットのサイトが立ち上がるので、そこから会員登録をするという流れだ。接続したらブラウザ内の「無料高速インターネットに接続」をタップすれば会員登録ページに進むのだが、初めて利用する人はどこから登録するか分かりづらいかもしれない。

1.店舗に行くと「7spot」というアクセスポイントが現われるのでこれをタップ

2.ブラウザを起動後にサイトが立ち上がるので、「無料高速インターネットに接続」から会員登録しよう

3.独自コンテンツはダウンロードデータやLINEスタンプなど、思わず欲しくなるようなモノが多い

今紹介したのはiPhone、Android、PCの場合で、ニンテンドーDSシリーズの場合は起動して「ニンテンドーゾーンビューア」をタッチするだけと簡単だ。(ただし、DS LiteとDSは専用ソフトをダウンロードする必要あり)

時間や回数の制限に加え、セットアップで分かりづらいところがあるのが残念なものの、セブンスポットでしか入手できないゲームアイテムやLINEスタンプ、クーポンなど独自コンテンツが充実しているのは魅力だろう。

【長所】 ・利用できる店舗数が多い ・多様な端末で利用できる ・魅力的な独自コンテンツがある

【短所】 ・時間・回数制限がある ・会員登録が分かりづらい