幅広い年代の方がおられるご家族やオフィスへの手みやげも、意外と悩みどころが多いものです。若い人には話題の品でも年配の方には敬遠されたり、年配の方には喜ばれる物であっても若い人には地味だったり……。

そこで今回は、年代を問わずに楽しんでいただける"上品でシックな"デザインのお菓子を選んでみました。伝統や歴史、背景を持ちつつも、上質で愛らしさを感じさせる商品ばかり。お菓子トークも弾む手みやげ5選です。

彩果の宝石「フルーツゼリー(花缶/バラエティ13種類)」

埼玉発祥の「彩果の宝石」のフルーツゼリー。果物や花、葉っぱなどをかたどったモチーフが愛らしさを醸し出しているのがポイントです。ちなみにこのゼリー、りんご、ぶどう、マスカット、パイン、レモン……と基本の果物だけでも29種類あるそう。花ゼリーやプレミアムラインも加えると、その数は40種類ほどにもなるのだとか。また、果汁の素になる果物や砂糖など原材料はもちろん、歯ごたえなどの細部にもこだわっていますから、お子さんから年配の方まで広く楽しんでいただけることでしょう。

手みやげにするなら花シリーズを集めた「花缶」、もしくは果物を集めた「バラエティ13種類缶」がおすすめ(写真は花缶)。特に花缶は、今ではなかなか見つからないレトロなデザインがパッケージ好きの心をくすぐること間違いなしです。

ローザ洋菓子店「クッキー(缶)」

ピンクの文字にブルーの缶がレトロで美しい「クッキー(缶)」

ガーリーレトロ好きの女性なら知らない人はいない「ローザ洋菓子店」。60年前からロシアチョコレートやバタークリームケーキ、クッキーを専門に扱うお店で、手みやげといえばやはりクッキーが代表的です。13種類あるクッキーは、風味豊かでさくさくとして食べやすいと年代を問わず大人気。そんな味のよさに加えて青地にピンク字の缶のおしゃれさもあり、缶を目当てに購入する人も。

ただ、当日販売する分しか作らないというこだわりから、一日分が予約で売り切れてしまうこともあるそうです。店頭購入が必要な場合は、必ず電話予約を。なかなか手に入りにくい一品ですが、とっておきの手みやげにいかがでしょう?

ラデュレ「コフレ・ベルセゾン」

カラフルなマカロンに黄色のボックスが鮮やかな「コフレ・ベルセゾン」

フランスのシャンゼリゼに本店を構える「ラデュレ」のマカロン。映画『マリー・アントワネット』にて、マリーの好物として描かれるマカロンの制作を手がけたことでも有名です。数年前、お店のトレードマークでもある薄黄緑や薄紫などを含むパステルカラーを「マカロンカラー」と呼ぶファッショントレンドがありましたが、どうやら同店とも関係があるとかないとか。また、ガナッシュをマカロンで挟むというレシピを編み出したのも同店が最初だそう。歴史的にはまだ短いお店ながらも、語るべき話題や背景が多いのも楽しい手みやげポイントと言えそうです。

同店のラインナップからは「コフレ・ベルセゾン」を。鮮やかな黄色のパッケージにゴールドで印刷された鶏のモチーフがパッケージのポイントです。赤い果実のジャムを挟んだ「フリュイ・ルージュ」やダークチョコレートのガナッシュを挟んだ「ショコラ」など、季節ごとに変わるカラフルな12種類のフレーバーが並び、目も口も楽しませてくれることでしょう。

テオブロマ「キャラメルアソート」

お菓子の国のようなファンタジックなパッケージの「キャラメルアソート」

チョコレートでおなじみの「テオブロマ」が販売するキャラメルアソート。ファンタジックかつ色鮮やかな作品を多く手がける樋上公実子さんデザインのイラストと、キュートな丸缶がポイントです。テオブロマといえばチョコレートのイメージが強いかもしれませんが、だからこそ普段は目が向きにくいアイテムをプレゼントしてみるのもよいのではないでしょうか?

伝統的な手法で丁寧に作られたキャラメルは、塩バター、チョコレート、フランボワーズ、ピスタチオ、パッションフルーツ、アーモンドの6種類。滋味深い甘みが、いつでもどこでも心や身体をホッとなごませてくれる一品です。

ル・ブルターニュ「ガレット・バタービスケット(アンリオ缶)」

カンペール陶器伝統のイラスト缶に入った「ガレット・バタービスケット」

「ル・ブルターニュ」は、銀座や表参道などにあるブルターニュ地方の伝統料理ガレット(そば粉のクレープ)がイチオシのカフェ。同地方の特産品の輸入販売も手がけており、この「ガレット・バタービスケット」もそんな特産品のひとつです。ブルターニュ地方の有塩バターや塩など上質な素材をふんだんに使っており、風味が豊かで一度食べると忘れられなくなってしまう人が多いのだそうですよ。

また、鮮やかな黄色地のクッキー缶も独特なデザイン。ブルターニュ地方のカンペール陶器の総窯元アンリオ-カンペール社が手がけるイラストは、のどかさやユーモラスさがあり、日本にいながらにしてブルターニュの風を感じさせてくれることでしょう。時にはこんな素朴さのある手みやげも楽しいですね。

いかがでしたでしょうか。上質でシックさのあるお菓子を探しつつ、手みやげひとつとっても本当にいろいろな分類ができるのだなと筆者もしみじみ考えていました。どんな菓子店にも何かしらの背景や個性がありますが、それが本物であるかどうかが、上質さやシックさ(品の良さ)につながるのかもしれませんね。たかが手みやげ、されど手みやげ、せっかくならすてきなものを選びたいもの。そんな時には、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

なお、紹介した商品は取り扱いが変更される場合があるため、事前に店頭やWebショップで必ず確認を。