太陽誘電は8月26日、Bluetooth Smartモジュールの量産を開始したと発表した。

Bluetooth Smartは、省電力な通信規格であり、これまで通信機能が搭載されていなかったヘルスメータや血圧計などのヘルスケア用品をはじめ、活動量計などのスポーツ&フィットネス機器など、さまざまな機器への採用が進んでいる。しかし、無線機能の搭載には、高周波回路の設計技術や各国の電波法への対応など、開発にかかるコストが大きいことが課題となっていた。

そこで今回、開発期間の短縮や回路設計ニーズなどに応えるため、アンテナやフラッシュメモリを内蔵し、電極を底面に集中させた12.9mm×9.6mm×2.0mmサイズの「EYSFCNZXX」、側面に電極を形成した12.9mm×10.5mm×2.0mmサイズの「EYSFFNZXZ」を商品化。さらに、独自の部品内蔵配線板「EOMIN」を利用して、5.3mm×4.3mm×1.2mmと世界トップクラスの小型化を実現した「EVSFLNZXX」もラインアップし、さまざまなニーズに応えるとしている。

なお、「EYSFCNZXX」はすでに1月より量産を開始しているほか、側面に電極を形成した「EYSFFNZXZ」と、「EOMIN」を用いて小型化した「EVSFLNZXX」の2品種もサンプル出荷を開始しており、2014年中に順次量産を開始する。3品種とも、日本国内にて月産30万個体制で量産する。サンプル価格は3品種とも2000円。

Bluetooth Smartモジュール「EYSFCNZXX」、「EYSFFNZXZ」、「EVSFLNZXX」