米Dropboxは8月27日(現地時間)、オンラインストレージDropboxの有料サービス「Dropbox Pro」のストレージプランを1つにまとめ、容量1TBを9.99ドル/月(または99ドル/年)で提供すると発表した。また「共有リンクのパスワード設定」「共有リンクの有効期限設定」「共有フォルダの権限管理」「リモートワイプ (遠隔削除)」などの新機能をProサービスに追加した。

これまでProサービスには、100GB (9.99ドル/月)、200GB (19.99ドル/月)、500GB (49.99ドル/月)の3種類のプランが用意されていた。これらは2012年7月に改訂されてから変更はなく、GoogleのGoogle DriveやMicrosoftのOneDriveといった近年成長しているオンラインストレージサービスに比べるとGBあたりのコストが高くなっていた。容量1TBが9.99ドル/月は、Google DriveやOneDriveと同じ料金になる。少ない容量のプランを省いて1つのプランにまとめたことについてDropboxは「プランの選択や必要な容量に迷って欲しくなかった」としている。なお、無料で使えるベーシックプランはこれまでと同じ容量2GB。Google DriveとOneDriveは容量15GBである。

新機能の共有リンクのパスワードを設定すると、共有リンクからのファイルへのアクセスにパスワード入力が必要になる。さらに共有リンクの有効期限を設定することで、共有フォルダ内のファイルの共有を特定の期間に制限できる。権限管理では、共同編集者にファイルの編集を許可したり、閲覧のみを許可するように設定することが可能だ。

Dropboxを使用しているデバイスが盗まれたり、紛失した場合、リモートワイプ機能にチェックを入れてデバイスのリンクを解除すると、次にそのデバイスがオンラインになった時にデバイスからDropboxファイルが消去される。

新しいDropbox Proはすでに提供が始まっており、既存のProユーザーは数日中に自動アップデートされる予定だ。