富士通は8月27日、VMwareに対応した大規模な仮想化環境の専用ストレージ「FUJITSU Storage ETERNUS TR series」を国内で販売開始した。同製品は、米国Tintriが開発したストレージ製品をOEM製品として販売するもの。

「FUJITSU Storage ETERNUS TR series」

同製品は、VMwareに対応した、大規模サーバの仮想統合やデスクトップ仮想化システムに特化したストレージで、高負荷時の安定した高い処理性能、簡単かつ短時間での導入、仮想マシン管理のシンプル化を実現する。

同製品へのI/O処理は99%以上がSSDで処理できるように設計されているため高速処理が可能なうえ、一部の仮想マシンで突発的に高い負荷が発生した際は、他の仮想マシンの性能に影響を与えないよう自動的に性能資源の割り当てを行う。

セットアップはネットワークの設定やデータストアの登録など、最小で3項目の設定を行うだけで済み、10分程度で利用を開始できる。

運用管理においては、時系列で仮想サーバ単位での性能と容量を把握できるほか、ホスト・ネットワーク・ストレージ・ディスク単位の処理時間を過去に遡ってグラフィカルに表示して、ボトルネックの有無を可視化できる。

同製品は、仮想環境およびクラウド環境をスピーディーかつ簡単に導入、運用できる垂直統合型 仮想化・クラウド基盤「FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocks」のラインアップに追加される予定。

最小構成の標準価格は1,621万1,000円から(税別・初年度のサポート費用を含む)。