WUXGAの10.1インチ液晶を搭載した軽快動作タブレット

レノボの「ThinkPad 10」は、10.1型のIPSタッチパネル液晶を搭載したタブレットPCである。しかも、この液晶は1,920×1,200ドットの縦横比16:10という高精細なタイプで、10.1型とは思えない広大なデスクトップ領域を確保している。さらに、表面にゴリガラスを採用しており、画質の美しさと堅牢性を両立しているのだ。そのほかの基本的なスペックとしては、CPUはIntel Atom Z3795(1.59GHz/4コア)、メモリは4GB、ストレージはフラッシュメモリによる64GB。OSはWindows 8.1 Pro 64bitを採用している。サイズは、幅約256.5×奥行き約177×高さ約8.95mmで、重量は約598g。

レノボのThinkPad 10

CPUがAtomながら、Z3795ともなるとそのスペックはかなり高く、Officeソフトを動かすといった一般的な使い方において性能が足りないと感じることはほぼない。PCMark8による「Work test」カテゴリのベンチマークを行ってみると1532というスコアを出した。さらに、実際にMicrosoft Officeシリーズのソフトを稼働させ様々な文書作成や、ブラウザによるネットサーフィンを行なってみたが、スペック不足だと思うような状況はほぼなかった。一般的なタブレットPCの使い方をするのであれば、困ることはまずないであろう。

ちなみに、レノボが発表しているPCMark7のベンチマークによると、やや古い機種だがCPUにIntel Core i5-4200M(2.5GHz)を搭載したフルスペックのノートPC「ThinkPad T440p」とのOfficeアプリのスコア比較において、T440pが2646であったのに対し、ThinkPad10は2758と上回る結果を出している。ノートPCに匹敵するスペックを持っているとも言える。

本体の重量は約590gで厚みは8.95mmと、苦も無く持ち運べるモバイル性の高い作りだ。四方の側面には各種コネクタが配置されている。下部には、ドックやキーボードを接続するためのコネクタ。右側面には、音量調節ボタンと、イヤホン/マイクジャック、Micro HDMI出力ポート、MircoSDメディアカードリーダー、スマートカードリーダー。上部には、電源ボタンと画面自動回転オン/オフスイッチ。左側面には、電源端子とUSB 2.0ポートとなっている。さらに前面に200万画素カメラを、背面には800万画素カメラを備える。

本体下部。ドックなどとの接続用端子を備える

右側面。右から、音量調節ボタン、カバーに覆われたMicroSDメディアカードリーダー、Micro HDMI出力端子となる

カードリーダー部分のカバーを開いたところ。開口部がふたつあるが、片方はSIMスロットで無効化されている

本体上部。電源ボタンと画面回転ロックボタンを装備

左側面。カバーに覆われたUSB 2.0端子と電源端子が並ぶ

USB 2.0端子のカバーを外したところ

背面はマットな仕上がりに。右上には「ThinkPad」のロゴ。左上には800万画素カメラが見える

背面の下部のほうには、ステレオスピーカーを搭載

高精細液晶の使い勝手をさらに向上させるデジタイザーペン

10.1インチというサイズに1,920×1,200ドットを詰め込んでいることにより、美しい画質で画像や動画を楽しめるのは事実である。ただし、モダンUIでのタッチ操作は問題ないのだが、デスクトップモードでは少々やりづらいと感じることがある。例えばAndroidであれば、タッチ操作のみを考慮して作られているため問題はないのであろうが、Windowsでは他のOSより多種多様な作業が行なえるぶん、苦労してしまう部分が出てしまうということだ。

これを解消するのが、ThinkPad Tablet ペンだ。1024段階の筆圧レベルを感知する機能を誇るデジタイザーペンである。電池が不要なのもうれしいところ。これさえあれば、指では選択しづらいような細かい操作も簡単に行なえるようになる。ただし、このThinkPad Tablet ペンを使用できるのは、ペン搭載モデルのみとなっている。最初にペン非搭載モデルを買ってしまうと、あとから予備分として販売されているペンを購入しても使うことができないので注意しよう。というか、このThinkPad10を最大限に活用するにはこのペンが必須とも言えるので、ペン搭載モデルを購入べきだ。

軽く持ちやすいデジタイザーペン。後ろの赤い部分は、ペイントなどで描いた線を消す消しゴムのような機能を持つ