ヤフーは8月7日、シナジーマーケティングの株式をTOB(株式公開買付け)により取得すると発表した。公開買付け期間は8月8日から9月24日まで。

シナジーマーケティングは、企業が保有する顧客情報資産を安全に格納しつつ、収益化に向けた積極的な管理・運用を実現するためのアプリケーション・ソフトウェアのクラウド事業を提供。また、情報システムの開発やWebサイトの構築、コンサルティング、CRM関連の受託業務も行なっており、すでに4000件超のサービス提供実績を誇る。

ヤフーでは、以前から同社の事業に関心を持っており、両社の相乗効果について2月から検討していた。その結果、シナジーマーケティングのCRMおよびメールマーケティング領域が、ヤフーの戦略的投資分野の1つであるDMPソリューションやマルチビッグデータ活用との親和性が高く、継続的な成長を期待できることから、両社の企業価値向上に向けた資本業務提携の提案を行ったという。

その後の協議の結果、ヤフーがシナジーマーケティングを完全子会社化することで相乗効果を発揮していくことが、両社の企業価値の最大化に資するものと判断。公開買付けの実施を決定したという。