東京都・渋谷のアツコバルーでは、映画監督であるアレハンドロ・ホドロフスキーの新作公開記念として「二人のホドロフスキー 愛の結晶 アレハンドロ・ホドロフスキー/パスカル・モンタンドン=ホドロフスキー 共作ドローイング展」を開催している。開催期間は9月21日まで(火曜、8月12日~19日は休廊)、開館時間は14:00~21:00(日月は11:00~18:00)。入場料は500円(ワンドリンク付き)。

L'Amour plus fort que la mort 愛は死より強し (c)Alejandro Jodorowsky , Pascale Montandon - Jodorowsky

Les vagues 波 (c)Alejandro Jodorowsky , Pascale Montandon - Jodorowsky

同展は、「エル・トポ」(1970年)、「ホーリー・マウンテン」(1973年)、「サンタ・サングレ/聖なる血」(1989年)で世界を熱狂させた映画監督、アレハンドロ・ホドロフスキーとその妻、パスカル・モンタンドン=ホドロフスキーの共作によるドローイング展で、彼の新作「リアリティのダンス」とドキュメンタリー「ホドロフスキーのDUNE」の日本公開を記念して開催されている。

ホドロフスキーの幅広い表現活動の中でもあまり知られていないのが絵の才能だが、パスカルが夫の古いデッサンを見て、「もっと描いたらよいのに」と勧めたことから新しいドローイングのスタイルが生まれ、彼らの個展が開かれるようになった。今回の展示作品は、2012年11月にパリ市立近代美術館で発表された共作のシリーズが中心となっており、日本でふたりのドローイングが見られる初の機会となる。

なお、アレハンドロ・ホドロフスキーは1929年チリ生まれの映画監督。映画製作以外にも、"パントマイムの神様"と呼ばれたマルセル・マルソーのもっとも有名なパントマイムの制作、シュールレアリズム運動への参加、バンド・デシネ(漫画)のストーリーやタロット占い、サイコマジックなどを手がけ、その質・量ともに驚異的な創作力を持つ。「カルトの帝王」とも言われ、85歳のいまなお制作を続けている超人。