ラックは8月5日、サイバー攻撃への対策を迫られた地方自治体や地方の中小企業を守るため、地元でインターネットサービスを提供するデータセンター事業者向けのセキュリティ監視・運用付きソリューション「SecureNetサービス(セキュアネット)」を開始すると発表した。
このサービスは、日本各地のデータセンター(iDC)が地元で提供するインターネットサービスに、ラックが提供するセキュリティ監視センター「JSOC」の監視サービスを提供するもの。日本各地の地方自治体や中小企業をサイバー攻撃から防衛するため、ラックが一元管理するセキュリティ監視・運用サービスを、インターネットサービスを提供するデータセンター事業者向けに開発した。
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SecureNetサービスを導入した際のシステム環境 |
具体的には、エンドユーザーが利用するデータセンターのインターネットの出入り口(アクセスポイント)へ不正侵入防衛装置(IPS:Intrusion Prevention System)を設置し、JSOCから24時間365日の常時セキュリティ監視を行うことで、データセンター事業者は安全性の高いインターネット通信をエンドユーザーに提供することを可能にするもの。
また、エンドユーザーとデータセンター間の通信も閉域ネットワーク接続により、安全なネットワーク網を実現。オプションでWebフィルタリングサービス、Mailフィルタリングサービスを利用でき、さらにセキュリティレベルを強化することもできる。
同サービスは、共有型のセキュリティ対策として利用でき、データセンター事業者は、複数のエンドユーザーに設定した月額料金で提供可能。初期費用の投資もないため、すぐにサービスの開始が可能となっている。
また、維持・運用は全てラックが行うため、エンドユーザー側での専門知識は不要で、インターネット経由のサイバー攻撃の監視だけではなく、社内からインターネットに漏れる通信も監視する。
