米Facebookが2012年9月に開始したサービス「Gift」を今年8月に終了する。Giftは友達へのプレゼント機能で、広告以外の新たな収益源として注目されていたが、利用が伸び悩んだようだ。同社は今年7月にFacebookのフィード上に表示される広告から直接購入できる「Buy」ボタンのテストを開始しており、今後はこちらに注力すると見る向きもある。

GiftはFacebookユーザーが友達にプレゼントを贈ることができるサービス。同社が買収したギフトアプリ「Karma」の技術を土台としたもので、2012年9月に発表された。

友達の誕生日などのイベントに合わせて、Facebookがプレゼント候補へのリンクを提供、この中から選択して決済などの手続きをすると、プレゼントが友人宅に届くというものだ。プレゼントの候補には、スターバックスのギフトカード、iTunesのギフトカード、Magnolia Bakeryのカップケーキなどが並んでいる。

2012年9月に開始した「Facebook Gift」

Re/Codeなど米国メディアの報道によると、FacebookはこのGiftサービスは8月12日に閉鎖する計画だという。2013年にはすでに一部の機能を縮小していたので、突然の方針変換というわけではない。

一方、Buyボタンは、Facebook上に表示される広告や投稿から直接購入できるというサービスだ。これにより、ショップやサードパーティのサービス事業社は直接Facebookユーザーに商品やサービスを販売できる。明らかにはされていないが、販売した金額の一部をFacebookが受け取るというビジネスモデルが予想されており、FaceookはBuyボタンを開始した時、十分な利用データを得たのちに詳細を改めて明らかにすると述べていた。

まだ実験段階にある「Buy」ボタン