総務省は29日、世界主要都市の通信サービス料金を比較した「電気通信サービスに係る内外価格差調査」を発表した。対象となったのは東京(日本)、ニューヨーク(アメリカ)、ロンドン(イギリス)、パリ(フランス)、デュッセルドルフ(ドイツ)、ストックホルム(スウェーデン)、ソウル(韓国)の7都市となる。

同調査ではスマートフォンの利用料金について、データ通信量が月に2GBの「一般ユーザ」と、月に500MBの「ライトユーザ」に分類し比較している。通信キャリアについては、各都市で最もシェアの高い事業者が選定され、東京ではNTTドコモが選定されている。東京のスマートフォン利用料金では、料金プランに「タイプ Xi にねん」「Xi パケ・ホーダイライト」、フィーチャーフォン利用料金の料金プランに「タイプ S バリュー」、「ファミ割 MAX50」が適用されている。

各国選定された事業者(携帯電話の欄)

各国適用された料金プラン(スマートフォン/一般ユーザ)

各国適用された料金プラン(スマートフォン/ライトユーザ)

各国適用された料金プラン(フィーチャーフォン)

東京のスマートフォン利用料金は、「一般ユーザ」が7,263円で、7都市中4番目に安い結果となった、最も安かったのはストックホルム(4,313円)、最も高かったのはニューヨーク(10,308円)だった。「ライトユーザ」では、東京は7,263円で7都市中、6番目に安い結果となった。最も安かったのはソウル(3,493円)で、最も高かったのはニューヨーク(8,018円)だった。

「一般ユーザ」のスマートフォン利用料金

「ライトユーザ」のスマートフォン利用料金

フィーチャーフォンの料金では、東京は1,578円で、7都市中2番目に安かった。最も安いのはロンドンで1,553円、最も高いのはニューヨークで、4,009円だった。

フィーチャーフォンの利用料金

そのほか、参考としてNTTドコモの新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」の料金比較も行っている。比較したのは、家族4人でデータ量のシェアを行うというプランで、東京の「一般ユーザ」は6,213円で7都市中4番目に安かった。最も安いのはストックホルム(4,313円)で、最も高いのはデュッセルドルフ(9,180円)だった。「ライトユーザ」では、東京は6,213円で、7都市中5番目に安かった。最も安かったのはソウル(3,493円)で、最も高かったのはロンドン(6,656円)だった。

「一般ユーザ」のデータ量シェア時の利用料金

「ライトユーザ」のデータ量シェア時の利用料金

なお、総務省は同調査について、各国とも様々な料金体系が存在し、同一国内でも地域格差が生じるため指標の一つとして捉えて欲しいとしている。

(記事提供: AndroWire編集部)