仏ダッソー・システムズは7月28日、サプライチェーン・プランニング&オプティマイゼーション(SCP&O)ソフトウエア提供企業である蘭Quintiq社の全株式を約2億5000万ユーロで買収すると発表した。

Quintiqは、生産、物流、人員配置を計画するソフトウェア・アプリケーションおよび業務計画策定・最適化支援ソフトウエアを提供する企業。提供ソリューションは、Novelis、ASML、Lafarge、AkzoNobel、アルセロール・ミッタル、DHL、ウォルマート、DB シェンカー、TNT、ブリュッセル空港、KLM、カナダ国有鉄道、FAA(連邦航空局)など製造業・物流業など250社、世界90カ国以上の拠点で利用されている実績を持つ。

ダッソー・システムズは、Quintiqを買収することの効果として、「DELMIA」ブランドのデジタル・マニュファクチャリングおよびマニュファクチャリング・オペレーション・マネジメント分野に、新しい製品ラインが加わる。また、金属、マイニング、オイル&ガス、鉄道、貨物といった産業の新規顧客も獲得できるとしている。

ダッソー・システムズのCEOであるベルナール・シャーレスは「3Dエクスペリエンスは、設計/エンジニアリング/生産といったそれぞれのフェーズに留まるものではなく、それらをすべて包括するもの。Quintiqとダッソー・システムズとが協力することで、戦略的ビジネス・エクスペリエンス・プラットフォームの提供能力を強化できる」とコメントしている。