日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は7月28日、ライフサイクル全体でデータを守るための新しい暗号化機能と情報保護および制御ソリューション「HP Atallaソリューション」を発表した。

同ソリューションは、保存中・移動中・使用中のいずれの場合も、クラウド・オンプレミス・モバイル環境内のデータをサポートし、組織にとって機密性の高い情報を永続的に保護するソリューション。高度な保護機能でオンプレミスとクラウドで保存されているデータだけでなく、機密性の高いEメール、支払い情報、電子カルテなどの非構造化データも保護する。

同ソリューションは、セキュリティ・モジュール「Atalla Network Security Processor」、暗号化製品「Enterprise Secure Key Manager」、データ損失防止製品「Atalla Information Protection and Control」、クラウド向け暗号化製品「Atalla Cloud Encryption」から構成される。

「HP Secure Encryption」を「Enterprise Secure Key Manager 4.0」と併用することで、暗号化制御を統一して自動化し、機密データへの不正アクセスを防止することができる。HPハードウェアとの統合も容易で、サーバのパフォーマンスを低下させることなく、暗号化鍵の安全性確保と管理が行える。

また、「Enterprise Secure Key Manager 4.0」は「OASIS Key Management Interoperability Protocol(KMIP)」にも完全に対応しており、オープンスタンダードに基づき暗号化鍵を管理する。

「Atalla Cloud Encryption」は暗号化中に鍵の結合と分割を行うスプリットキーという方法で暗号化を行い、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウド環境における暗号化と鍵管理の手間を軽減する。

「Enterprise Secure Key Manager」と統合することで、FIPS 140-2 Level 2認証済みのセキュリティアプライアンスを使用して、オンプレミスで自動的にマスターキーを管理、保護することができる。

「Atalla Information Protection and Control」は、作成からコラボレーション、保存に至るまで、データのライフサイクルの各段階で企業の機密データを保護し、情報に基づく暗号化により、データの場所に関係なく、そのライフサイクル全体を通して永続的に保護する。