エンジニアリング用CFDに重点を置いたCAEシミュレーションソフトウェアの独立系プロバイダーである米CD-adapcoは、電磁気ソフトウェアを手掛けるJSOLと、熱および電磁気シミュレーションを連成させるための手法を共同開発すると発表した。

今回の共同開発は、これまでの両社の関係や、CD-adapcoの「STAR-CCM+」とJSOLの「JMAG」のソフトウェア間で、すでに使用されているデータ転送手法の上に成り立っているという。両社は、2つのソフトウェア間での電磁気損失分布と部品温度分布の受け渡しのためのデータ転送プロセスを確立させるパートナーシップを構築している。今回の提携は、既存プロセスの上に構築され、より密な連成を可能にするものとなっている。電磁機器装置のほとんどの部品は温度依存性があり、最適設計の最後の5%の領域を発見するためには、このような連成解析を必要とする。実現象に近い環境のシミュレーションを実施することで、この5%の領域が実現可能になるという。

なお、最初のリリースは2015年を予定しており、現在サンプルを用いて順次テスト計算を行っている。

CD-adapcoとJSOLは、熱および電磁気シミュレーションを連成させるための手法を共同開発すると発表した