イーソルは7月24日、デュアルコアARM Cortex-A9 MPCoreプロセッサとFPGAを統合したXilinxのAll Programmable SoC「Zynq-7000」に対応するT-Kernelベースソフトウェアプラットフォーム「eT-Kernel Platform」を「eT-Kernel/Zynq-7000 All Programmable SoC評価キット」として発表した。

同キットには、イーソルのマルチコアプロセッサ対応のリアルタイムOS(RTOS)「eT-Kernel Multi-Core Edition」を中心に、開発ツール「eBinder」、アプリケーション評価に有用なミドルウェア、ドライバが含まれている。即座に動作するRTOSプラットフォームが30日間無償で利用できるので、「Zynq-7000」や「eT-Kernel」の性能と品質の評価を手軽かつ迅速に行える。なお、「eT-Kernel」は「μITRON」の機能とアーキテクチャを継承しているため、既存の「μITRON」資産の評価も容易にできる。

また、同キットでは、「Zynq-7000」評価ボード上のランタイム環境として、「eT-Kernel Multi-Core Edition」、およびイーソルのFATファイルシステム「PrFILE2」、評価ボード上のコントローラに対応したSDメモリカードドライバ、HDMI出力向けのディスプレイドライバが提供される。さらに、「eT-Kernel Multi-Core Edition」を用いたソフトウェア開発を支援する統合開発環境「eBinder」が利用できる。「eBinder」は、ARMの純正コンパイラを含み、マルチコア向けソフトウェア開発で重要なマルチプログラミングと、複雑なマルチコアシステムのデバッグや解析をサポートする様々な機能が提供される。これらを利用することで、低コスト、短期間での評価が可能になるとしている。