――吉住さんとの濃厚な絡みは、特にエンディングもすごいですね。

エンディングは私もすごく大好きです。とてもきれいに撮ってくださいましたが、現場はとても激しいことになっていました。体位を変えるおおまかな流れは決まっていて、結月と碧生が心の中で結ばれることを表現しています。お互いの頭の中にあった画なので、あとはキスしたい時にキスして触りたい時に触るという感じでした。

――そうすると劇中で互いが1つになるシーンとちょっと違うわけですね。

そうですね。私の中ではちょっと切ないイメージ。映画を見終わった時に、2人が心では結ばれていたんだという"切なさ"が伝わればうれしいです。私たちが目まぐるしく体位を変える中、監督がカメラと一緒にその周りを走りながら撮ってくださいました。現場はとても大変でした。

――カットがかかってOKが出た時はどんな感じ? 照れくさい?

照れくささは撮影の最初の方でありました。胸に手を入れるところでもドキドキして。このエンディングのシーンは終盤でお互いすべてを見せ合ったシーンでもあったので、照れくさいというよりは達成感がありました。吉住はるなちゃんじゃなかったら、そんな感じにならなかったかもしれません。間宮(夕貴)ちゃんも矢野(未夏)ちゃんもそうですけど、本当にキャストに恵まれた作品だったと思います。

――イベントで4人がそろったときもすごく良い雰囲気でした。

自分で言うのも何なんですが、普段の私はしっかりしている方だと思うんです。でも、この3人と会ってしまうと、本当に楽しくて。撮影中も本物の部活の部員みたいな雰囲気。4人が集まると話が止まらないんですよね。

――確かにそんな雰囲気でした(笑)。劇中ではさまざまな拷問が登場しますが、最も印象に残ったのは"イモムシ責め"。メイキング映像でも青ざめてましたね(笑)。

私、虫が世界で一番ダメなんですよ。でも、やっぱり本物じゃないという話になって覚悟を決めました。克服できるだろうと思っていたんですが…やっぱり最後の最後でできなくて…。実際に撮影になったら、結月ではなくて"木嶋のりこ"が出てきてしまいました(笑)。本当にワンワン泣きました。虫責めはもう2度とやりたくありません(笑)。撮影でつらかったのは水責めと虫責め。それ以外は楽しむことができました。

――本作で初のフルヌードに挑戦しましたが、脱ぐことに抵抗はなかったんですか。

もちろん、不安もありましたが、話をいただいた時に姉にメールをしたんですよ。家族が嫌がる仕事はしたくないと思っているので。自分の中では決めていたんですが、家族が応援してくれるんだったらやりたいなと。「がんばって」って言ってくれたので、やろうと決心しました。

――相談したのはお姉さんだけ?

そうですね、姉が一番携帯を使えるので(笑)。姉から家族に話して、そこの回答を私に伝えてくれたんです。グラビアで活動してきたので、嫌に思うファンの方がいるかもしれない、その点でも覚悟が必要でした。でも、温かい言葉をかけて応援してくださる方もいたので、やってよかったなと思います。これだけみんなから支えられているんだと。だから、絶対に映画は成功させたいです。

――決断をしなければそういうことも気づけなかったかもしれませんね。

そうですね。今回のことで、デビュー当時の私を知っていた方がもう1度興味を持ってくださることも、うれしかったですね。

公開を記念して発売されたDVD

――デビューから10年経ちましたし、いいきっかけではありますね。

今年で10年目を迎えました。節目という意味でもこの作品はすごくいい機会だったなと思います。

――こんなきっかけを待っていたところはありましたか。

そうですね。もともと映画が好きで、映画の仕事をたくさんしたいなと思っていたので、今回このような大役をいただけて幸せです。この作品を成功させて、いろいろな作品で活躍できればと思います。

(C)2014KADOKAWA