日経BPは14日、書籍『電子立国は、なぜ凋落したか』を発売した。著者は技術ジャーナリストの西村吉雄氏。価格は1,944円。

『電子立国は、なぜ凋落したか』表紙(出典:日経BP Webサイト)

かつて世界を席巻した日本の電子産業は、今や凋落の一途をたどっている。2013年には電子産業の貿易収支がとうとう赤字に転落。2000年にピークの26兆円を達成した生産金額は、2013年に約11兆円まで縮小した。そのような状況に陥ってしまった本当の原因はなにか。同書は多面的な視点で解明している。

主な内容は、「【第1章】大きな産業が日本から消えようとしている」「【第2章】分かっていたはずの『地デジ特需』終了」「【第3章】100年ぶりの通信自由化がもたらしたもの」「【第4章】鎖国のときは栄え、開国したら衰退」「【第5章】『安すぎる』と非難され、やがて『高すぎて』売れなくなる」などとなっている。

著者の西村吉雄氏は1942年生まれ。1971年に東京工業大学大学院博士課程修了、同年、日経マグロウヒル(現在の日経BP)入社。1979~1990年に『日経エレクトロニクス』編集長を務める。2002年、東京大学大学院工学系研究科教授に就任し、2003年に同大学を定年退官。現在はフリーランスの技術ジャーナリストとして活躍。著書に『産学連携』(日経BP)などがある。