なぜSamsungを切ってTSMCを選んだのか

正確にいうとこの表現は正しくない。冒頭でも説明したように、AppleがTSMCと提携したのは「20nm以降の製造プロセスの最新プロセッサ」であり、既存製品はそのままSamsungでの製造が続く可能性が高いからだ。

この場合、秋以降に発表されるハイエンド製品ではTSMCのプロセッサを搭載して登場する一方で、ほかの製品群はSamsung製のプロセッサを搭載することになるだろう。また、iPhoneやiPadなどディスプレイパネル供給でLGやシャープ、JDIといったベンダーと並んで、Samsungもサプライヤとしての名を連ねているほか、Samsungがフラッシュメモリの主要サプライヤという事情もある。

Samsungが次期iPhone 6のディスプレイサプライヤから外れたという噂もあるものの依然として同社のサプライヤ一覧にSamsungの名称があり、裁判等の問題を経ても意図的にSamsung外しをしているというわけではなさそうだ。

Appleが公開するサプライヤーリストにSamsungの名が