日経BP社とD2Cは7月9日、2014年における携帯電話を通じたインターネット広告・モバイル広告に関する企業の利用動向調査の結果を発表した。同調査は国内4229社を対象として2014年5月9日~5月30日に両社が共同で実施し、516件の回答を得ている。

発表によると、22.9%の企業が2014年度の広告・宣伝費を2013年度よりも増やすと回答している。デジタル広告全体の予算は「増やす」が24.1%で、デバイスごとに見ると、PC広告は20.3%、スマートフォン広告は15.8%が「増やす」となっている。

2013年度の広告・宣伝費総額を100としたときの2014年度の広告・宣伝費総額(発表資料より)

2014年度の媒体別予算配分予定(発表資料より)

デジタル広告の出稿状況については、スマートフォン広告には全体の16.3%の企業が出稿しており、BtoC企業の出稿率は31.0%となっている。

デジタル広告出稿状況(発表資料より)

スマートフォンサイトとスマートフォンアプリへの対応率は、スマートフォンサイトが27.3%、スマートフォンアプリが12.0%という結果。

PCサイト / スマートフォンサイト / スマートフォンアプリ対応状況(発表資料より)

Webサイトを開設している企業のサイトトラフィックやオンライン売上におけるスマートフォン比率は「0~10%以下」が最も多く、PV全体の19.2%、オンライン売上全体の17.1%をスマートフォンが占めている。

サイトトラフィック・オンライン売上におけるスマートフォン比率(発表資料より)

「売上の増加」「顧客層の拡大」「見込み客の拡大」など7項目のマーケティング活動に対してスマートフォンの貢献状況を尋ねた質問では、「売上の増加」に関して10.9%の企業が、「すでに貢献実績がある」と回答している。

マーケティング活動に対するスマートフォンの貢献状況(発表資料より)