突然だが、写真に写っているアイテムの共通点がお分かりだろうか? すべて筆者が会社の机をひっくり返して発掘したものだ。

これらのアイテム、共通点は?

そう、写真のアイテムの共通点とは「無印良品」。同ブランドのステーショナリーは、オフィスにもピッタリだということで愛用する社会人も多い。

無印良品を運営する「良品計画」のステーショナリー担当 MD開発 遠藤優子さんによると、ステーショナリーのターゲットである学生に人気なのは、単価が安めでたくさん買えるアイテム。一方、社会人に人気のアイテムは「ちょっと高単価で機能にこだわったもの」が多いそう。

遠藤さん「たくさん ノートを取る学生と違って、会社員はパソコンでの作業がメインですよね。高単価のステーショナリーは、手帳の記入など限られたシーンで『きれいに書ける』『インクが乗りやすい』などを重視するこだわりを持つ人向けとして作っています。例えばペンが走りやすい滑らかな書き味の『上質紙』を使ったノートや、ペン先が細いニードル状になっていて、細かい字も書きやすい『中性六角ゲルインキボールペン』がおすすめです」

無印良品では、学生からこだわりのあるユーザーまで、細かいニーズに対応できる商品を開発・発売しているため、商品数がすごく多い。遠藤さんによると、「ステーショナリー分野だけでも600種類 以上のアイテムがあります」とのこと。

今回はそんな数あるステーショナリーの中から、開発担当による「仕事でも使えるおすすめアイテムベスト3」をピックアップしていただいた。

スマートに改札を通れる!

第3位「のびるカードケース」

同商品は、SuicaなどのICカードを入れて使えるカードケース。リール式のため、バッグの持ち手にストラップで取り付けておけば、改札でもすぐ取り出すことができる。

「のびるカードケース」(税込み900円)

遠藤さん「Suicaとか定期券って、かばんの中でなくなって焦るって方が結構多いんですよね。世の中にはこういう仕組みのものはあるんですけど、ちょっとデザインが好みではなかったり 、結構高かったりするんです」

無印良品 は、同商品を900円(税込み)で販売中。この値段は、一般的なリール式定期入れよりもかなり安く、求めやすい設定となっている。

さらに、伸縮の鍵となる「リール」のカバーのデザインにもこだわりが。

リールカバーへのこだわりとは

遠藤さん「リールのカバーの部分の形があまり世の中になくって……あっても少し派手だったり とか。それで『デザインをどうしようか』っていう時に、『シンプルで飽きのこないデザインにこだわり、長く使って頂きたい』ということで、オリジナルで作ることにしました」

小さなパーツにまでこだわったこのカードケースは、無印良品の開発にかける熱い思いや哲学が込められた商品なのだ。

用途に合わせて幅が選べる

第2位「ポリプロピレン スタンドファイルボックス ワイド」。 同商品は、「ポリプロピレンスタンドファイルボックス」シリーズのワイドタイプ。横幅が15センチの幅広デザインで、厚めのファイルも収納できる。

「スタンドファイルボックス ワイド」(税込み840円)

遠藤さん「ファイルボックスは、10センチ幅が一般的なんですが、こちらは15センチ。他社にはあまりない幅広サイズのアイテムです。ワイドタイプを使用すれば、一気にデスクがすっきりします 」

同商品は、「2穴ファイル 50mm パイプ式」がちょうど2冊入る設計。売れ行きも好調で、発売開始時から売上が伸び続けている 。

「2穴ファイル 50mm パイプ式」がぴったり収まる

遠藤さん「もっと細かく仕分けしたい人には、幅5cmの『ハーフ』がおすすめです。薄いクリアファイルなどを入れるのに最適で、作業中でデスクに出しておきたい最小限のものを整理するのに向いていると思います」

遠藤さん「それぞれのサイズを組み合わせて使用することもできます。どのタイプも高さが同じなので、違う幅のものを並べても見た目は整います」

5センチ、10センチ、15センチを組み合わせて使っても、高さが一列にそろうので、スッキリしたデスク周りにすることができそうだ。

見せる収納で整理上手に

第1位 「アクリル収納」シリーズ

同シリーズは、透明感が高いアクリル素材の収納用品。机上、洗面台、寝室など、場所や用途に合わせて自由に使うことができる

「アクリル収納」シリーズ

無印良品のステーショナリーを知り尽くした遠藤さんに、「1位はやっぱり『アクリル収納』ですね」と言わしめた同シリーズ。

遠藤さん「クリアな本体は『見せる収納』を意識したものです。見えることによって何が入っているかがひと目で分かりますし、要るもの・要らないものがすぐ判断できます」

アイテムは全部で50種類ほど。「こんなにアクリル収納の種類を取り揃えているところはほとんどありません。この豊富なバリエーションもお客様へのおすすめポイントです 」(遠藤さん)。

たくさんの種類が売りだが、その中で一番デスクで活躍しそうなアイテムは「アクリル小物ラック」だそう。

「アクリル小物ラック・小」(税込998円)

遠藤さん「仕切りが斜めになっているので、ペンや眼鏡など机周りの小物をサッとしまい、サッと取り出すことができます。クリアなので、どこに何が入っているかもわかります」

仕切りが平行な類似アイテムはよく見かけるが、斜めになっているタイプは珍しい。「少し角度がつくだけで、すごく取り出しやすくなります」(遠藤さん)。「アクリル小物ラック」は見える収納に、取り出しやすさをプラスしたアイディア商品だ。

まとめ

以上が、ステーショナリー担当の遠藤さんによる「オフィスで使えるおすすめアイテムベスト3」。幅にバリエーションがあったり、一部分が斜めになっていたりと、どれもちょっとした工夫で、より使いやすい商品となっている。

遠藤さんの説明を聞いていると、自分のデスクを使いやすく整理してみたいという願望が湧き上がってきた。というわけで早速、「スタンドファイルボックス スリム」と「アクリル小物ラック」を購入してみた。

「スタンドファイルボックス スリム」で、フニャフニャで自立しなかったファイルがすっきりとまとまった

ペンやPCメガネ、ハンドクリームもサッと取り出せる「アクリル小物ラック」

3位にランクインしていた「伸びるカードケース」、実はお話を伺う前から使用していた。リールを伸ばすだけで優雅に改札を通過できるので、スマートな社会人を目指すなら持っていて損はないアイテムだ。

「伸びるカードケース」も定期入れとして活用中!

読者の皆様も、仕事を少しだけスムーズに進むよう手助けしてくれる無印良品のアイテムを取り入れてみてはいかがだろう。