撮像素子には有効1,605万画素の4/3型Live MOSセンサーを、画像処理エンジンには新開発のヴィーナスエンジンをそれぞれ搭載する。実写では、彩度やシャープネスを強調しすぎない自然な細部描写に好印象を受けた。もちろん好みに応じて彩度やコントラスト、シャープネスなどを細かく調整することも可能だ。

感度はISO100~25600に対応。画像を平坦部とエッジ部に分けて処理する独自のマルチプロセスNR(ノイズリダクション)はブラッシュアップされ、高感度ノイズはいっそう目立たなくなっている。個人的にはISO1000くらいまでは実用レベルだと感じる。

トータルとしては、高機能なミラーレスとしては充実した内容といえる。いちばんの目玉は4K動画だが、動画用途ではなく静止画用に高機能なミラーレスを求めるユーザーにもお勧めできる。

個人的な要望点を挙げるとすれば、これまでの製品と変わらないメニュー画面のデザインに工夫が欲しいこと。DMC-GH4は機能が豊富で、カスタマイズの自由度も高いため、メニューの項目は非常に多い。そのため詳細機能にアクセスするために手間取ることがある。メニューの表示自体をカスタマイズ可能にして欲しいところだ。

実売で10万円台後半の価格については手ごろとはいえないが、4K動画も含めた撮影機能の充実を考えれば納得できる範囲だろう。交換レンズのラインアップは豊富なので、自分の用途に合ったレンズと組み合わせて楽しみたい。

絞り優先AE(F8 1/320秒) 露出補正:-1 ISO200 ホワイトバランス:オート 焦点距離:37mm レンズ:「LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F6.3 1/20秒) 露出補正:+1 ISO800 ホワイトバランス:オート 焦点距離:14mm レンズ:「LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F5.6 1/250秒) 露出補正:-0.3 ISO200 ホワイトバランス:オート 焦点距離:77mm レンズ:「LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F8 1/320秒) 露出補正:-0.3 ISO200 ホワイトバランス:オート 焦点距離:46mm レンズ:「LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F8 1/80秒) 露出補正:+0.7 ISO200 ホワイトバランス:オート 焦点距離:21mm レンズ:「LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F5.4 1/1000秒) 露出補正:-0.7 ISO200 ホワイトバランス:オート 焦点距離:92mm レンズ:「LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F5.4 1/800秒) 露出補正:+0.7 ISO200 ホワイトバランス:オート 焦点距離:88mm レンズ:「LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」(原寸大画像を見る)

絞り優先AE(F5.6 1/400秒) 露出補正:-0.7 ISO200 ホワイトバランス:オート 焦点距離:140mm レンズ:「LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」(原寸大画像を見る)