ZMPは7月1日、日本獣医生命科学大学との共同研究によるウェアラブルデバイスおよびスマートフォン(スマホ)と連動した24時間心臓見守りサービス「ハートモ」の販売を開始したと発表した。

同サービスは、不整脈や心筋梗塞などの心疾患を抱える患者や、企業の重役などを対象としたもので、13gの小型心拍センサを胸に取り付けスマホと通信を実施。日本獣医生命科学大学の大坂元久 教授と共同開発した独自アルゴリズムを用いて、解析した心拍データから、心拍の乱れを判断し、不調になる前にスマホからメッセージを出してユーザの様子を伺う仕組みとなっている。

また乱れを生じた箇所のデータはクラウド上に保管され、それを医師が診察に活用することも可能で、同社では、保管したデータに対し心拍ゆらぎの解析を行うが、これは心室期外収縮などの深刻な心疾患のリスクを判断するうえでも重要なデータになると考えられるとしている。

さらに心拍データの計測を楽しく行えるように、心拍データから、もう1つの脳と呼ばれる自律神経の交感・副交感神経活動を(高い・高い)、(高い・低い)、(低い・高い)、(低い・低い)の4つの状態に分析し、「心の声」として感情推定を行うサービスも提供するという。

なお同サービスは、1万9800円(税別)で即日受注を開始。8月より出荷を開始する予定とするほか、スマホアプリとクラウドサービスの体験版を無償提供していくとしている。

「ハートモ」のスマホ画面。中央がローレンツプロットで心臓の状態を可視化したもの。右が心拍データで感情を推定しキャラクタを表示させた様子

ウェアラブルセンサモジュールの装着例