NTTデータは6月25日、OSS統合運用ソフト「Hinemos」を使用したシステム運用設計や環境構築に携わる技術者を対象とした「Hinemos技術者認定プログラム」を7月10日から開始すると発表した。今後、本プログラムを通じて年間500名の「Hinemos認定技術者」の輩出を目指す。

Hinemosとは、General Public LicenseのOSSとして開発された統合運用管理ツール。ユーザーは運用目的ごとにコンピュータをグループ登録し、グループごとにリポジトリ管理や監視管理、ジョブ管理、性能管理を行える機能を備えている。

Hinemosのサービスイメージ

NTTデータは、今回のHinemos技術者認定プログラムの設置に関して、「Hinemosをビジネスに活用する企業や団体は、Hinemos導入・運用に対応できる高度な技術をもつ人材を確保しているという信頼度の向上、技術者にとっては、Hinemos習熟レベルの確認や、さらなるステップアップのための目標として活用してほしい」と述べている。

同プログラムは、基本的な知識や技量を証明する「Hinemos認定アソシエイト(監視・ジョブ)」とHinemos上級者を対象にした「Hinemos認定プロフェッショナル」の3つのコースから構成。NTTデータがそれぞれの技術レベルに応じた講義・試験を実施し、一定水準のスキルを有する受験者に対して「Hinemos認定技術者」としての認定書と認定ロゴを付与する。

Hinemos技術者認定プログラム 各コースの概要

Hinemos認定技術者に授与する認定ロゴ

Hinemos認定アソシエイト(監視)は、システムの死活監視やリソース監視等、基本的なシステム監視に関する知識・技術を有している事を認定するコース。試験は全25問の選択式問題で構成され、受験料はHinemosハンズオン研修(監視管理)コース受講費用を含め、7万200円(税込)となる。こちらは7月10日より受講が開始となるが、試験のみの申し込みは10月以降を予定し、価格は1万800円(税込)となる。

Hinemos認定アソシエイト(ジョブ)は、ジョブやジョブネットといった基本的なジョブ管理に関する知識・技術を有していることを認定するコース。試験形式と受験料(Hinemosハンズオン研修[ジョブ管理]コース受講費用含む)は、Hinemos認定アソシエイト(監視)と同様だが、受講開始は7月11日からとなる。

Hinemos認定プロフェッショナルは、Hinemosの全ての機能を理解し、大規模環境を含む環境構築・運用の経験を有していることを認定するコース。こちらは試験のみの実施となっており、受験料は2万1600円(税込)で、試験は全40問の選択式問題で構成している。

Hinemos技術者認定プログラム 各コースの詳細

なお、Hinemos認定プロフェッショナルを含めた試験のみの申し込みの場合、受付開始は10月以降の予定だという。