ヴァイナスは6月12日、米Pointwiseが開発を行っている流体解析用メッシュジェネレータ「Pointwise」の最新バージョン「Pointwise V17.2」の国内提供を2014年6月16日より開始すると発表した。

Pointwiseは、直感的な操作が可能な高機能GUIを持つ高品質メッシュジェネレータで、ジェット戦闘機をはじめとする航空宇宙分野や重工業、自動車、機械、電機などの分野のCFD解析業務で活用されている。

最新バージョンでは、独自機能である複雑な形状へ境界層メッシュを自動生成する「T-REX(境界層自動メッシュ生成機能)」において、従来のプリズム(3角柱)メッシュに加えてヘキサ(6面体)メッシュを生成する機能が搭載された。境界層に対して、高品質なヘキサメッシュとプリズムメッシュを、流体領域に対してはテトラ(4面体)メッシュを組み合わせたハイブリッドメッシュの生成が可能になったことで、流体解析で重要となる境界層へ高品質なヘキサメッシュを、非構造テトラメッシュと同等の操作で生成することが可能となり、従来の構造格子によるヘキサメッシュ生成と比べて工数を1/10以下に削減することができるようになるという。

また、対応プラットフォームとして、Windows 8をはじめCentOS、RedHat Enterprise Linux、SUSE Linux、Ubuntuへと拡大。これにより、デスクトップPCからLinuxワークステーションまで、幅広い環境における高品質なメッシュ生成を実現できるようになったとする。

なお、民間企業向け価格は235万円から(年間ライセンス)となっており、同社としては年間50ライセンスの販売を目指すとしている。

T-REXによる境界層プリズム・ヘキサ自動メッシュ生成の例